2024年11月12日
フラット35は、フラットの名の通り借り入れしている全期間金利が固定される住宅ローンです。毎月の返済額が確定しており、返済中に金利が上昇しても返済額が増加しないのが特徴です。
また銀行ローンと比べて審査項目が少ないため、自営業やフリーランスなど、住宅ローンの審査では不利と言われる働き方の人も審査に通過しやすく、幅広い人が利用しやすい住宅ローンとなっています。
ARUHIIはSBIモーゲージを前身としたモーゲージバンク(住宅ローン専門の金融機関)で、楽天銀行のフラット35もともとは楽天モーゲージという会社で取り扱っていました。
いずれも、メガバンクや地方銀行と比べると比較的新しい会社ですが、ARUHIは300社を超えるフラット35取扱金融機関で14年連続で1位を獲得していますし、楽天銀行はフラット35を取り扱う”銀行”の中で1位を獲得したこともあります。
特にARUHIのフラット35の実行件数シェアは圧倒的で、フラット35を利用している人の中で4人に1人以上がARUHIで申し込んでいるほどです。
今回はこの2社のフラット35を比較していきたいと思います。
いわゆる”フラット35″はどんぐりの背比べ状態。楽天銀行は手数料を割り引いたりして頑張っているが、全体1位のARUHIのフラット35の商品ラインナップと比べると、どうしても見劣りしてしまう印象です。特に「ARUHIスーパーフラット」の金利は非常に魅力的で、14年連続1位を獲得しているのもうなずけます。
また、フラット35は「条件を満たすことで様々な優遇」が受けられるが、それらの優遇金利が利用できるのか、しっかりサポートしてくれるのもARUHIの魅力。
WEB申込みなら手数料を割引も用意されており、どちらかを選ぶのであれば、ARUHIの方をおすすめしたいと思います。
※ARUHIでは「ソニー銀行」「auじぶん銀行」の住宅ローンも取り扱っているので、まとめて申し込めるのも魅力
最初に両社の経営状況を確認してみたいと思います。大きな資金を借りることとなる住宅ローンですので安心して申し込みをしたいですよね。
結果から言うと、両社(正確には楽天銀行は親会社)ともに東証一部に上場しており、経営の信頼性という意味では大きな差は無いでしょう。
なお、アルヒの店舗の多くはアルヒの直営店ではなく、フランチャイズである点はお知らせしておきたいと思います。
楽天銀行 | アルヒ | |
上場有無 | 親会社の楽天が東証1部に上場 | 東証1部に上場(2017年12月) |
格付け | A-(格付投資情報センター) | BBB+(格付投資情報センター) |
まず最初に両社のフラット35の最新金利を比較してみたいと思います。2024年11月現在、両社とも非常に魅力的な水準の金利をうたっており、実際、両社のフラット35は最低金利を実現しています。(両社ともに最低金利であるため常に同じ金利となっています)
両社の比較では金利以外が比較の際の重要な要素となりそうですね。
金利タイプ | 楽天銀行 | アルヒ |
フラット35(15年から20年) | 年1.450% | 年1.450% |
フラット35S(15年から20年) | 年0.700% | 年0.700% |
フラット35(21年から35年) | 年1.840% | 年1.840% |
フラット35S(21年から35年) | 年1.090% | 年1.090% |
ARUHIスーパーフラット7(15年~35年) | 年1.700% | |
ARUHIスーパーフラット7s(15年~35年) | 年0.950% |
※フラット35は物件価格+諸費用の90%を超える融資の場合、年0.28%金利が上乗せされます。
※2024年11月現在・【フラット35・スーパーフラット】Sは(ZEH)の0.75%引き下げを適応した金利です。
上の表からも分かる通り、通常の「フラット35」はどちらも最低水準の金利で提供されていますが、アルヒでは通常の「フラット35」の他に「ARUHIスーパーフラット」という「フラット35」(保証型)を用いたアルヒ独自の商品を提供しています。
スーパーフラットは、自己資金を多く用意することで従来のARUHIフラット35(買取型)よりさらに低金利で利用でき、その自己資金の割合によって、細かく金利が設定されています。団体信用生命保険などの保障が充実しているのも特徴です。
ARUHIスーパーフラットは他の商品も用意されています。詳しくは公式サイトから確認してください。
続いて、商品性の違いを確認していきましょう。普通のフラット35だと商品性はほとんど変わりませんね。
なお、アルヒの事務手数料は1.100%(税込)~となっていますが、店舗相談すると2.20%(税込)になります。ただし、ARUHIスーパーフラットは通常のフラット35よりも金利が低い商品が多く、ARUHIの方が返済額を抑えられるケースの方が多いと思います。
楽天銀行 | アルヒ | |
事務手数料(税込) | 1.100%~(借り換えは0.990%~)※最低事務手数料は110,000円 |
2.20%(ARUHIダイレクトで申し込み契約すると1.10%※1) ※最低事務手数料は220,000円 ※ARUHIスーパーフラットでの新規借り入れは2.20% |
つなぎ融資への対応 | 「つなぎローン」を取り扱い。最大3回の融資に対応 | 「ARUHI フラットつなぎ」を取り扱い |
疾病保障など | 新3大疾病付機構団信、失業保障・入院保障特約を取り扱い | 3大疾病付機構団信、8疾病保障特約プレミアム、失業保障特約三ツ星くんを取り扱い |
店舗でのサポート | 店舗でのサポートはなし | 店舗サポートあり(auじぶん銀行やソニー銀行の住宅ローンも相談可能) |
続いて、楽天銀行とARUHIのフラット35の審査期間の比較をしてみたいと思います。ARUHIはネット完結型の審査方式である「ARUHIダイレクト」と店舗では審査スピードが大きく異なってくるため分けてご紹介しています。
ネット完結では楽天銀行の方が早い一方、アルヒの店舗を使った審査はかなりスピード感があると言って良さそうです。
楽天銀行 | ARUHIダイレクト | ARUHI店舗 | |
仮審査の所要日数 | 最短翌日 | 1~2営業日 | 1~2営業日 |
本審査の所要日数 | 約1~2週間程度 | 2週間程度 | 1週間程度 |
融資実行までの最短日数 | 最短1ヶ月程度 | 最短1ヶ月半程度 | 最短1ヵ月程度 |
なお、ARUHIでは最短3営業日で融資を受けられる「ファストパス」をサービスを展開しています。ただし、ファストパスの取り扱い手数料は22万円(税込)と高額です。
楽天銀行とARUHIのキャンペーン・特典を比較したいと思います。楽天銀行は日本最大のネット企業に属しているだけあり、優位性がありますね。
楽天銀行 | アルヒ | |
恒常的なキャンペーン・特典 | ハッピープログラムで1ステージアップ | ARUHI 暮らしのサービスで提携サービス・商品が優遇価格になる |
期間限定のキャンペーン・特典 | 不定期で楽天スーパーポイントをプレゼント | なし |
フラット35は日本政府が100%出資している住宅金融支援機構と楽天銀行やARUHIなどの民間金融機関が提携し、我々に提供している公的な側面を持つ住宅ローンです。
フラット35は楽天銀行やARUHIなどが住宅金融支援機構の審査項目に沿い、事前審査を行い、本審査は住宅金融支援機構が担当。フラット35の融資当日に各金融機関から債権を買い取る仕組みです。
このため、原則的にどの金融機関でも審査結果は同じになるはずです。しかし、金融機関ごとに仮審査を行う際の入力フォーム、項目数などに違いがあり、結果的に仮審査の結果が異なる可能性も十分にあります。
このため、両社に仮審査の申し込みを行うのが得策と言えますね。
今回は楽天銀行とARUHIのフラット35について、それぞれの特徴を解説しました。
本記事を参考に、メリット・デメリット、手数料やサービス内容を比較し、ご自身にあった住宅ローンを選んでくださいね。
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