2022年5月3日
住宅購入を検討していると、「銀行の住宅ローンの審査ってどれぐらいの期間がかかるのだろう?」と心配になることが多くあります。
住宅ローンの条件は各銀行で異なり、一般的には店舗を持たないネット銀行(対面型銀行のネット専用サービスを含む)の条件は対面型の銀行と比較すると有利になっている傾向があります。
できれば条件の良いネット銀行で借りたいものの、手続方法が不安であったり、審査の期間がどのくらいかかるかわからず、ネット銀行の利用を躊躇している方は少なくありません。
この記事では、ネット銀行の中でも人気の高いauじぶん銀行の住宅ローンを例に申し込み手続きから審査完了までどの程度の期間を見込んでおけば良いのかを手続きの流れも含めて解説します。
目次
※1 2022年6月現在の金利に金利引下げキャンペーンの金利引下幅を適用した金利です。
※2 2022年6月現在の金利にau金利優遇割および金利引下げキャンペーンの金利引下幅を適用した金利です。
※審査の結果によっては保証付金利プランとなる場合があり、この場合には上記の金利とは異なる金利となります。 金利プランが保証付金利プランとなる場合は、固定金利特約が3年、5 年、10年に限定されます。それぞれの金利プランの詳細はこちらから確認してください。
auじぶん銀行は2021年上半期の価格.com新規借り入れ住宅ローン人気ランキングで第1位、2021年オリコン顧客満足度®️調査住宅ローン金利で第1位を取得している人気の高いネット銀行です。大手通信会社とメガバングの出資によって2008年に設立されました。
auじぶん銀行の住宅ローンの金利は以下の通りとなっており、比較的低金利を打ち出すネット銀行の中でもかなり低い金利を維持しています。
金利種類 | 金利 |
変動金利 | 年HPご確認%(全期間引下げプラン) |
固定10年 | 年HPご確認%(当初期間引下げプラン) |
固定20年 | 年HPご確認%(当初期間引下げプラン) |
固定35年 | 年HPご確認%(当初期間引下げプラン) |
※審査の結果によっては保証付金利プランとなる場合があり、この場合には上記の金利とは異なる金利となります。 金利プランが保証付金利プランとなる場合は、固定金利特約が3年、5 年、10年に限定されます。
※auじぶん銀行ウェブサイトを参考に筆者作成。最新の金利はauじぶん銀行のウェブサイトをご確認ください。
また、死亡・高度障害だけでなく病気療養中を保障する団体信用生命保険(団信)にも定評があり、特にがん50%保障団信に金利上乗せなしで加入できる点は注目に値します。
団信の種類 | 金利上乗せ | 支払い事由 | 主な保障内容 |
がん50%保障団信 | なし | 死亡・高度障害 | 残債全額を保険金で完済 |
余命6ヶ月以内と判断 | |||
入院継続180日以上 | |||
がん診断確定 | 残債半額を保険金で返済 | ||
入金連続31日以上 | 1ヶ月ごとの返済額を保険金で返済 | ||
がん100%保障団信 | 年0.10%※1 | 死亡・高度障害 | 残債全額を保険金で完済 |
余命6ヶ月以内と判断 | |||
入院継続180日 | |||
がん診断確定 | |||
入金連続31日以上 | 1ヶ月ごとの返済額を保険金で返済 | ||
11疾病保障団信 | 年0.20%※1 | 死亡・高度障害 | 残債全額を保険金で完済 |
余命6ヶ月以内と判断 | |||
10種類の生活習慣病で入院継続180日以上 | |||
がん診断確定 | |||
給付金100万円 | |||
上皮内がん・皮膚がん診断確定 | 給付金50万円 | ||
入院5日以上 | 給付金10万円 | ||
がん先進医療 | 給付金1回500万円まで(通算1000万円まで) |
※auじぶん銀行ウェブサイトをもとにみんなの住宅ローン編集部にて作成。上記の表は一覧性を重視するため主な情報に絞り、おおまかな表現で作成しています。保障内容について詳しくはauじぶん銀行のウェブサイトでご確認ください。
※1 2022年5月2日以降お借入れのお客さまが対象です
auじぶん銀行に住宅ローンを申し込む手続きの流れは以下の通りになります。
1 | 仮審査 |
2 | 本審査 |
3 | 契約手続き |
4 | 司法書士との面談 |
5 | 契約完了(融資実行) |
なお、auじぶん銀行の住宅ローンでは住宅購入時の諸費用も住宅ローンとして借りることができます。諸費用とされているのは以下の項目で、それらの費用を住宅ローンに含んで借りることを希望するなど、個別に相談したい場合、確認や調整に時間がかかる場合があります。
もし、一連の手続きが終わった後にこれらの項目も含めて借り入れをしたいと考えて、借入金額の増額申請を行う場合は再審査となってしまいさらに時間がかかってしまいます。なるべく早い段階で相談することを意識すると共に諸費用を含めた借入額を最初から希望しておくと良いでしょう。
ひと昔前までは、「住宅の購入時には物件価格の何割かの頭金が必要」といわれていました。しかし、auじぶん銀行を利用するならば必ずしも頭金が必要だとはいえません。
先述の通り、auじぶん銀行の住宅ローン金利はかなり低水準にあり、債務者の金利負担は金利が高かった時代と比較すると軽くなっているといえます。
また、上記で紹介したがん50%保障団信の保障内容は、本来保険会社の生命保険で準備しようすると非常に高額な保険料になってしまいます。しかし、auじぶん銀行ではがん50%保障団信を無償で提供しています。(健康状態、年齢の条件があります)
加えて昨今はNISA、つみたてNISAなどの台頭により、投資で資産を増やすことを考える方も増えてきています。
低金利と充実した団信を鑑みた場合、「手元の資金はなるべく投資に回し、ローンを組めるだけ組みたい」と考える方は少なくありません。金利以上のリターンを投資で得られると考える方は、このような判断をします。
実際に、債務者に万が一のことがあった場合は、住宅ローンは団信でなくなりますので、手元資金が多い方ほど遺族は助かるといえます。
もちろん、住宅ローンは借金であるため、無計画な借入は避けるべきです。無理のない借入額という前提があるならば、住宅ローンの機能を生かすために、諸費用などをできるだけ住宅ローンに詰め込めば、理論上はほとんど手元資金を使わずに家を購入できる時代になったといえます。auじぶん銀行は「手元資金をなるべく使いたくない派」の方にも適した銀行だといえます。
仮審査にかかる期間は、auじぶん銀行のウェブサイトには1日〜数日となっています。(2022年6月)
なお、仮審査時点では提出書類は必要ありません。ただ、仮審査の申し込み時点で審査に関わる内容をほぼ入力するので手間はかかりますが、仮審査終了後の手続きがよりスムーズに進みやすいという特徴もあります。
仮審査終了後時にはEメールでお知らせが届きます。審査結果をマイページで確認したら、本審査に進みましょう。
本審査にかかる期間は、auじぶん銀行のウェブサイトには「数日」と記載されています。(2022年6月)ただ、一般的なネット申込型の住宅ローンの場合、その審査は早くて2週間〜1ヶ月、もしくは1か月半ぐらいかかることもあるようです。
auじぶん銀行は郵送不要のネット完結型の契約を採用するなど、審査スピードを早める取り組みに力を入れています。しかし、人気がある銀行なので、想定外に審査に時間がかかる可能性があることは否定できません。
契約までに時間的余裕がない方は、予めコールセンターに問い合わせをし、今の時期だと本審査にどれくらいの期間がかかりそうかを個別に聞いておくと良いでしょう。
住宅ローンの審査手続きと並行して進めておきたい手続きが円普通預金口座の開設手続きです。
実際にauじぶん銀行で住宅ローンを利用する際には、auじぶん銀行の円普通預金口座が必要になります。円普通預金口座の開設には2週間ほどかかるとされているので、融資実行日が近い方は、本審査が確認でき次第すぐに開設手続きに進むと良いでしょう。
auじぶん銀行の円普通預金口座は保有しているだけであれば、口座維持費用がかかるものではありません。多くの手続きをスマホで行うことができる便利な口座なので、融資実行まで急いでいる方は仮審査や本審査の結果を待たずして、可能な限り早く口座開設を進めても特に大きなデメリットは生じないでしょう。
本審査が完了したら契約手続きに進みます。この時に、不動産会社の担当者に連絡し引渡日と支払い金額、立ち会い決済の有無などを確認します。
そして、auじぶん銀行のマイページで、借入希望日、借入金額、金利タイプ、契約内容、振込先の情報などを入力します。auじぶん銀行のウェブサイトによると、この入力は借入日の5営業日前の午前中までに行うことになっています。
さらに、借入日の3営業日前までに、契約手続き時に登録した振込先が確認できる資料をウェブ上でアップロードする必要があります。
その後、入力した内容と最終の意思確認のために、auじぶん銀行から電話がかかってきます。このようにして手続きが進んでいきます。
契約手続きが済んだら抵当権設定手続きのために、auじぶん銀行側が選んだ司法書士と面談を行います。なお、立ち会い決済があるケースでは、事前面談が不要な場合もあるので、具体的な手順は司法書士と打ち合わせておきましょう。
司法書士が買主、売主の登記に関する書類を確認し問題がなければ、auじぶん銀行が買主(資金の借主)の口座に借入金額を入金します。
そして、予め契約手続き時に登録した振込先に資金を振り込みます。
売主側で資金の着金が確認できたら、所有権を移転すると同時にauじぶん銀行の抵当権を物件に設定することで、売買が完了します。
実は住宅ローンの審査は早ければ早いほど良いというわけでもありません。
例えば、auじぶん銀行の仮審査と本審査の有効期限は180日間となっています。新築住宅を購入する際に、引き渡しまでに180日以上期間がある場合は本審査の有効期限が足りないということになってしまいます。通常は問題ないと思いますが、マンション竣工や戸建て住宅の建築完了のスケジュールに遅れが生じそうな場合は、不動産会社やauじぶん銀行に早めに相談しておくようにしましょう。
なお、この180日という期間は短い期間ではありません。その期間中に仕事が変わるケースもあると思います。特にその期間に転職を検討している方は注意が必要です。審査時点と融資実行時点で職業が異なっていると、融資実行に支障が出る可能性がありますので、一般的に本審査から融資実行までの間は転職を控えるのが無難です。
固定金利のデメリットは、一般的に変動金利よりも金利が高いことです。前述の表にもあるとおり、固定金利の利率は変動金利を上回っています。
また、当初期間引下げプランは最初の10年、ないしは20年間は金利の引下げ幅が大きくなっているプランです。当初期間終了後は基準金利からの引下げ幅が縮小し、借入金利が上昇するのが一般的です。短期で返済する計画の方に向いているプランだといえます。
ここまで審査期間と手続きの流れについて見てきましたが、一般的に審査を急がなければならないケースとして個人間売買(中古物件購入)が挙げられます。
特に個人が売主の場合、引っ越しが決まっていたり、経済的な事情があったりで売買契約を急いでいる場合があります。そのようなケースでは、売買契約、住宅ローン審査、引き渡しまでの期間がタイトになっておりその時点で初めてネット銀行の手続きを調べ始めたのでは、売主の売買成立の希望日に間に合わない可能性があります。
中古物件の購入を検討されている方は、早めにauじぶん銀行のウェブサイトを閲覧して手続きの流れを把握しておきましょう。
auじぶん銀行の住宅ローンはもちろん借り換えにも対応しています。借り換えの手順も新規の借入の時と同様以下の通りです。
1 | 仮審査 |
2 | 本審査 |
3 | 契約手続き |
4 | 司法書士との面談 |
5 | 契約完了(融資実行) |
借り換えの手続きは新規借り入れよりはスムーズに進むことが多く、仮審査と本審査の流れはマイページの指示通りに進めば問題はないでしょう。基本的に物件購入時の資料や書類、銀行から届く明細を保管していれば、問題なく手続きが進むケースが大半です。
本審査が通ったら、借入中の金融機関に連絡し完済日や必要金額、振込先の銀行口座の指示を受けます。また、完済日当日に抵当権抹消書類が受け取れるように手配してもらう必要もあります。
マイページでの入力作業やauじぶん銀行の方との電話意思確認、司法書士面談のフローも新規借入時とほぼ同様です。
住宅ローンの借り換えは、それまでに利用していた住宅ローンを完済し抵当権を抹消したうえでauじぶん銀行が抵当権を設定することで完了します。
住宅は人生で最も高額な買い物になる方は少なくありません。また、住宅購入自体が人生で初めての経験であり、わからないことだらけで不安を感じている方は多いと思います。
「契約手続きは滞りなくできるだろうか」という不安を抱えている方は、auじぶん銀行のウェブサイトをよく読み、不明なことはコールセンターに電話して解消しておけば十分にご自身で手続きを進めていけるでしょう。auじぶん銀行のコールセンターは、土日も含めて営業しているため、忙しい現役世代の方々にとっては頼れる銀行だといえます。
参考サイト:auじぶん銀行
今、注目の住宅ローン
今月のおすすめ特集
各社住宅ローンの金利速報
サイト更新情報
2022.06.28
2022.06.28
2022.06.28
2022.06.28
2022.06.28
2022.06.28
2022.06.28
2022.06.28
2022.06.28
2022.06.28
住宅ローンの基礎
住宅ローンの審査特集
職業別の住宅ローン審査
年収別の住宅ローン審査
地域別おすすめ住宅ローン
取扱銀行一覧
執筆・監修者
Copyright © Izit Inc. 2013 - 2022
Copyright © Izit Inc. 2013 - 2022