公開日: 2026年7月29日 更新日: 2026年8月4日

auじぶん銀行はインターネット銀行ですが、以前は住宅ローン専門の金融機関である「SBIアルヒ(旧ARUHI)」が銀行代理業者として、直営店舗の対面でauじぶん銀行の住宅ローンの申し込みサポートを行っていました。
しかし現在は状況が変わっています。SBIアルヒでのauじぶん銀行の住宅ローンは、2024年6月30日をもって仮審査の新規受付を停止しています(SBIアルヒ公式サイト・2026年7月確認)。そのため、これから新規でauじぶん銀行の住宅ローンを申し込む場合は、auじぶん銀行の公式サイト(オンライン)からの手続きが基本となります。
SBIアルヒはauじぶん銀行を所属銀行とした銀行代理業者ですが、auじぶん銀行の住宅ローンの仮審査の新規受付は2024年6月30日をもって停止されています。なお、SBIアルヒの店舗ではドコモの銀行(旧・住信SBIネット銀行)・ソニー銀行・SBI新生銀行の住宅ローンやフラット35など、他の住宅ローンの対面相談・申し込みサポートを引き続き受けられます。最新の取扱商品は以下の公式サイトからご確認ください。
目次
auじぶん銀行は、低金利と医療保障が充実した団体信用生命保険(以下、団信)に定評があるインターネット銀行です。住宅ローン情報を取り扱う各種情報メディアをみると、auじぶん銀行は、低金利および人気ランキングで上位の常連になっていることがわかります。
そして、2026年7月現在、auのモバイル・でんき・ネット・TV等各種サービスと併用することで、金利が最大年0.150%引き下げられる「住宅ローン金利優遇割」を実施しています。他の金融機関ではなかなか見られない低金利で住宅ローンを利用できる貴重な機会となっており、住宅ローンの検討時にはauユーザーに限らず注目すべきポイントとなっています(適用条件・引き下げ幅の最新情報は公式サイトでご確認ください)。
団信(団体信用生命保険)とは、住宅ローンを借りた人が死亡または高度障害を負った場合に、保険金でローンの残債が返済される仕組みです。加入者が万が一の事態に陥っても、家族に住宅ローンの負担が残らないようにするための保険で、多くの金融機関で住宅ローン契約時に加入が義務付けられています。
auじぶん銀行では、がんと診断されただけで住宅ローン残高が半分になる「がん50%保障団信」に金利上乗せなしで加入できます。がん50%保障団信には、1ヶ月以上入院した際に毎月の住宅ローン返済額分の保険金が支払われる「月次返済保障」が付いており、事故やがん以外の大病を患い長期入院した際にも安心です。
さらに入院が継続180日以上となった際には、住宅ローンの残債がなくなる「全疾病長期入院保障」も付いています。会社員の方であれば、休業が4日以上となった場合に標準報酬月額の約3分の2の金額が最長で1年6ヶ月間支払われる「傷病手当金」がありますが、これだけで十分な収入とはいえません。月次返済保障と全疾病長期入院保障があれば、長期入院をするようなケースでも、ご家族の経済的負担が軽減されます。
上記の通り、金利と団信の好条件が両立できているauじぶん銀行ですが、経営基盤もしっかりしています。
auじぶん銀行はもともとKDDIと三菱UFJ銀行の共同出資で誕生した銀行ですが、2025年1月末にKDDI側の金融持株会社(auフィナンシャルホールディングス)の完全子会社となり、現在はKDDIグループの中核銀行として運営されています(三菱UFJ銀行との業務提携は引き続き継続しています)。
店舗を持たないことと、従業員数が2026年4月1日時点で650名となっており、銀行業界全体で見ると比較的コンパクトな組織体制です。このような少数精鋭の運営は、デジタルを中心とした効率的なサービス提供につながっており、その分コストを抑えながら顧客に好条件を提供できている背景の一つと言えるでしょう。
(参考) auじぶん銀行について:
https://www.jibunbank.co.jp/corporate/outline/
auじぶん銀行 では下記の6つの項目について、0円での提供を謳っています。
債務者の死亡・高度障害時に残債の返済が免除となる「一般団信」については、現在多くの金融機関で保険料0円で提供されているため、実はこれは特徴とはいえないと思います。しかし、がん50%保障団信(保障内容は後述)が、保険料なし、というのは大きな利点といえます。多くの銀行ではがん団信を付けると金利の上乗せが必要になるからです。
また、対面型銀行を中心に、住宅ローン契約時に必要となる保証料については、auじぶん銀行の場合はかからないケースが多くなっています。auじぶん銀行は原則保証会社の利用なしで住宅ローンを提供しているからです。
※審査の結果、保証会社の利用が必要な場合があり、その場合は保証料相当額を上乗せした金利が設定されますが、別途保証料の支払いが発生するわけではありません。
次に、資金移動の0円についてですが、これは振込手数料無料でauじぶん銀行の返済口座に資金が移動できるということです。給与振込口座が同行以外の人は重宝するサービスです。手続き方法については同行ウェブサイトをご覧ください。
対面型銀行を中心に必要となっている一部繰上返済手数料については、auじぶん銀行ではかかりません。また、通常住宅ローンを契約する際には、印紙税という税金が発生しますが、電子契約で完了すれば、金銭消費貸借契約書に貼付する印紙代は不要になります。
※契約書が必要となった場合は収入印紙が必要になります。
商品内容や銀行の信頼性という点では非常に魅力的なauじぶん銀行ですが、前述のとおりSBIアルヒでの仮審査の新規受付は2024年6月30日で停止されているため、現在の新規申し込みは基本的にauじぶん銀行の公式サイトからのオンライン手続きとなります。
auじぶん銀行の住宅ローン専用サイトでは、商品内容や申込み手続きの流れ、必要書類などが整理されており、仮審査は最短即日、本審査も必要書類の提出後スムーズに進められる体制になっています。操作や手続きに不安がある場合は、auじぶん銀行の住宅ローン専用の電話窓口(住宅ローンセンター)に相談しながら進めることもできます。
一方、「やはり住宅ローンは対面でじっくり相談しながら決めたい」という方は、SBIアルヒの店舗で取り扱いのある住宅ローン(ドコモの銀行・ソニー銀行・SBI新生銀行・フラット35など)を対面で比較検討するという選択肢もあります。
ここで改めて住宅ローンの対面相談のメリットを解説します。住宅ローンの対面相談には以下のメリットがあります。
住宅ローンの申し込みには、本人確認書類、収入関連書類、物件関連書類などが必要です。具体的な必要書類は物件によって異なります。住宅ローンの申し込み手続きはほとんどの方が初めてのため、自分のケースではどのような書類が必要なのか戸惑うと思います。対面であれば、具体的な物件を担当者に見てもらった上で必要書類の指示を受けられます。
また、万が一審査に通らなかった、または条件付きの回答になってしまったという場合には、代替策を相談できるのも対面相談のメリットです。
対面の利点は、金利プラン選択の際の相談ができることです。
例えば、住宅ローンには、大きく分けて変動金利と固定金利があります。変動金利は、固定金利よりも金利が低い代わりに、途中から利率が上昇してしまう可能性があります。固定金利は、変動金利よりも金利が高いものの、定められた期間中であれば金利が上がってしまうことはありません。ただ、固定金利の中でも当初期間引下げプランは、当初の定められた期間だけ金利が優遇されており、当初期間終了後には金利が上がってしまう傾向があります。
住宅ローンの金利プランを選択する際は、低金利を優先してリスクを取る変動金利にするのか、将来の金利上昇リスクを避けて安心感の得られる固定金利にするのか、慎重に判断する必要があります。さらに、固定金利の場合は、当初期間を何年に設定するのかも悩みどころです。設定する年数によって返済額や金利水準が変わるため、お子さまの進学時期など自分たちのライフプランや家計の状況をしっかりと踏まえたうえで選択することが大切です。
金利タイプで迷ってしまう場合は、変動金利と固定金利の両方を組み合わせて利用する「ミックスローン」という選択肢もあります。
例えば、3,000万円の住宅ローンを借り入れする場合、2,000万円を固定金利型、1,000万円を変動金利型でというように、異なる金利タイプを組み合わせることが可能です。
金融機関によっては、返済期間をミックスすることができる商品もあり、この場合は異なる金利タイプの組み合わせだけでなく、固定金利型どうしの組み合わせも可能です。
このように複数の選択肢がある中で、自身に合った金利プランを選択するのは容易ではありません。
オンライン上での契約の場合、自分の好きな時間で場所を選ばずに手続きを行えることは便利ではありますが、対面相談であれば、ネットの情報だけではわからない詳しい内容もアドバイスしてもらえるので、担当者と直接相談できることは、大きなメリットになります。
auじぶん銀行の団信の代表としてあげられるのが「がん50%保障団信」です。この団信は金利上乗せなしで加入でき、がん罹患時に残債が半分になる保障が付いています。さらに、精神疾患を除くケガや病気で31日以上入院すると、毎月の返済が免除される月次返済保障、入院が継続180日になった際には残債が完済される全疾病保障も付帯されています。
また、auじぶん銀行の団信には、「がん50%保障団信」の他に、「がん100%保障団信」「がん100%保障団信プレミアム」「ワイド団信」などがあります。
がん100%保障団信は、がんと診断された際に残債が全てなくなる保障がついており、その他の保障内容はがん50%保障団信と同じです。保障が手厚くなる代わりに、がん100%保障団信に加入する際には、年0.05%の金利上乗せが必要です。
がん100%保障団信プレミアムは、がん100%保障団信と同じく、がんと診断されると残債がなくなる保障に加えて、4疾病に対する保障などが追加されていて、年0.15%の金利上乗せが必要です。
ここまで解説してきた団信は、満50歳までの健康な方が対象です。満51歳〜満65歳の健康な方は、保障が死亡・高度障害に限定される一般団信に金利上乗せなしで加入できます。持病や病歴などを理由にこれらの団信に加入できない65歳までの方は、加入できる方の範囲が広いワイド団信に加入できる可能性があります。ワイド団信の加入には、年0.3%の金利上乗せが必要になっています(上乗せ金利・加入条件の詳細はauじぶん銀行公式サイトでご確認ください)。
一言で「団信」といっても、上乗せ金利の許容範囲や年齢、健康状態によって、ご家族にとって最適なタイプは人それぞれ異なります。auじぶん銀行の申し込みはオンラインが基本ですが、団信選びに迷ったときは、公式サイトの保障内容の説明をよく確認したうえで、住宅ローン専用の電話窓口も活用しながら、ご家族で納得できるプランを選びましょう。
住宅ローンをはじめとする金融機関の手続きでは、入力内容や提出書類に細心の注意が必要です。「添付書類を間違えた」「希望と違う項目を選んでしまった」などのミスが起こると、審査のやり直しが必要になり、結果として売買契約のスケジュールに影響がでてしまうこともあります。
対面型の場合は、金融機関の担当者に確認しながら手続きを進められるため、入力や書類の誤りといったミスを防ぎやすいというメリットがあります。
対面相談にも下記のようなデメリットがあります。
子育てや仕事で忙しい現役世代にとって、金融機関に足を運ぶ時間を確保するのは意外と大変です。自分の好きな時間で手続きを進められる点はインターネット申し込みならではの大きな魅力といえるでしょう。
相談と申し込みで日を分ける場合は、複数回の訪問が必要になる可能性があります。引き渡しが迫っている方が対面相談で進めていく場合は、日時調整に悪戦苦闘することが予想されます。
店頭が混み合っていると、相談や手続きの予約がなかなか取れないということもあるかもしれません。また、感染症の流行により、自身が対面相談を自粛したくなるようなことも想定されます。自分のペースで手続きを進めたい方は、インターネット申し込みの方が良い場合もあります。
対面相談が向いているのは、住宅ローンについてじっくりと話を聞きながら自分に合ったプランを慎重に選びたい方です。特に、竣工までに時間の余裕がある新築物件を購入する場合であれば、対面相談でも十分に検討の時間が取れるため、安心して相談が進められるでしょう。
一方で、日々忙しく過ごしている方にとっては、対面での相談が負担に感じられることもあります。その点、auじぶん銀行の住宅ローン専用サイトでは、商品内容や申込み手続きの流れ、必要書類などが整理されており、インターネット上で確認しながら手続きを進めることができます。
まとまった時間が取りにくい方でも、空いた時間を活用して進められるため、オンラインでの申込みが利用しやすいといえるでしょう。
本記事で取り上げた「SBIアルヒ」のウェブサイトを見ると、数多くのフラット35シリーズの取り扱いを確認できます。商品ラインナップを目にした人は、「auじぶん銀行の住宅ローンとフラット35シリーズのどちらがいいの?」という疑問を持つと思います。
一概にどちらが良いと断言できるものではありません。フラット35に限らず、住宅ローンは商品性を理解した上で自身に合うものを選ぶのが良いでしょう。
ここでは、フラット35シリーズの簡単な商品性を挙げておきます。
フラット35は住宅金融支援機構と民間金融機関の連携商品であるため、SBIアルヒ以外の金融機関でも申込可能です。ただ、金利などの融資条件は各金融機関で異なります。
固定金利型のローンのため、金利上昇リスクが気になる方に向いています。また、購入物件がZEH住宅や長期優良住宅などのような質の高い住宅の方は、金利引下げがある上位商品を選択できます。自己資金が多めに出せる方は、比較的低金利のタイプを選択できる場合があります。
一方で、当初の借入金利をできるだけ抑えたい方や、団信の保障内容を重視したい方、自己資金を用意していない方には、auじぶん銀行が検討しやすい住宅ローンです。
2022年度に大きく変更された住宅ローン控除は、性能が高い住宅ほど、対象となる借入額が大きくなる制度になっています。参考として、新築・買取再販の場合の2022〜2025年入居分の控除対象借入額は以下の表のとおりでした。
【参考:新築・買取再販の場合の住宅ローン控除対象借入額(2022〜2025年入居)】
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|
2022年 2023年 |
2024年 2025年 |
|
認定住宅(認定長期優良住宅等) |
5,000万円 |
4,500万円 |
|
ZEH水準省エネ住宅 |
4,500万円 |
3,500万円 |
|
省エネ基準適合住宅 |
4,000万円 |
3,000万円 |
|
上記以外の住宅 |
3,000万円 |
2,000万円※ |
※一定の基準を満たした住宅のみ該当し、控除期間は10年
そして、2026年度(令和8年度)税制改正により、住宅ローン控除の適用期限は2030年12月31日の入居分まで5年間延長されました(関連税制法は2026年3月31日に国会で成立・国土交通省発表)。控除率は引き続き年末ローン残高の0.7%です。2026年以降に入居する場合も、住宅の省エネ性能が高いほど借入限度額が大きくなる仕組みは維持されており、子育て世帯・若者夫婦世帯には限度額の上乗せ措置があります。一方で、省エネ基準を満たさない新築住宅は原則として控除の対象外となるなど要件の見直しも行われているため、ご自身のケースの借入限度額・控除期間は国土交通省の住宅ローン減税のページや税務署で最新情報をご確認ください。
高性能の住宅は、フラット35における好条件の商品の選択ができるだけでなく、住宅ローン控除においてもメリットがあるということです。教育費とローン返済を両立させたい子育て世帯にとって、税制優遇まで含めた総合的な資金計画は特に重要です。
auじぶん銀行は、店舗をもたないインターネット銀行です。営業マンがいないため、消費者が能動的に選びたくなるような、魅力的な商品づくりをしているという印象があります。
以前はSBIアルヒ(旧ARUHI)の直営店舗で対面の申し込みサポートを受けられましたが、2024年6月30日をもって仮審査の新規受付は停止されており、現在の新規申し込みはauじぶん銀行の公式サイトからのオンライン手続きが基本です。オンラインに不安がある方も、電話窓口を活用しながら進められますので、低金利と充実の団信という魅力をあきらめずに検討してみてください。対面でじっくり相談したい方は、SBIアルヒの店舗で取り扱いのある他の住宅ローンと比較してみるのも一つの方法です。
参考サイト:auじぶん銀行 住宅ローン 公式サイト
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