2013年5月1日
住宅ローンの金利を比較したランキングサイトなどで、頻繁に上位にランク付けされている銀行の1つにauじぶん銀行があります。
auじぶん銀行は住宅ローンを取り扱っている銀行の中でも魅力的な低金利を提示しており、さらに充実した医保障付き団体信用生命保険(団信)を目玉商品として取り扱っています。
なぜauじぶん銀行はこのような好条件(金利や保険料が安い)の住宅ローンを出し続けられるのできるのでしょうか。今回はその理由を分析していきます。
目次
※審査の結果によっては、保証付金利プランとなる場合があり、その場合、上記の金利とは異なる金利となります。 金利プランが保証付金利プランとなる場合は、固定金利特約が3年、5 年、10年に限定されます。それぞれの金利プランの詳細はこちらから確認してください。
※お借り換え用の変動金利は、【お借換え】変動金利引下げキャンペーン(2023年4月14日(金)~2023年6月30日(金)の間に融資実行)適用後の金利です。この金利は2023年5月現在の金利にお借り換え変動金利引下げキャンペーンの金利引下幅を適用した金利であり、実際のお借入日の金利により変動します。審査の結果によっては、本金利プランおよび本キャンペーンをご利用いただけない場合がございます。
auじぶん銀行は2008年に大手通信会社と都市銀行が共同出資して設立した新しい銀行です。店舗を持たないインターネット銀行でありながら顧客の方をしっかり向いた姿勢が印象的です。
auじぶん銀行では多くのサービスをスマホで利用することができます。現代人向きのとても便利な銀行だといえます。
auじぶん銀行は、銀行業界の中では新参者です。それゆえ顧客獲得を進めるために既存の銀行以上に満足度の高いサービスや商品を提供しなければならない立場にあります。
一方、店舗を持たないため不動産関連費や人件費などのコストを抑えることができ、その分経済的に有利な商品を提供することが可能になっています。
特に住宅ローンは低金利と充実した医療保障が両立されており、集客用の看板商品的な位置付けになっているのではないかと推測できます。
参考サイト:auじぶん銀行 住宅ローン 公式サイト
最近は医療の進展とともにがんなどの重大な病気になっても治るケースが増えています。
「がんは2人に1人はなる病気」といわれていますが、国立がん研究センターによると2009年から2011年にがんになった方の5年生存率は64%を超えているそうです。とはいえ、住宅ローンの返済期間は最長で35年にもなります。がんの罹患率が急激に上がる60歳前後の年齢を跨ぐ返済期間になっている方が大半だと思います。
auじぶん銀行であれば、満50歳までの方を対象に金利上乗せなしでがん50%保障団信を付けることができます。がん50%保障団信とは、がんと診断された場合に住宅ローンの残債の半分が保険金で返済される保障が付いた団信です。さらにがん50%保障団信には怪我や病気(精神障害を除く)で入院が継続180日以上となった場合に残債がなくなる全疾病型の保障が2019年3月に付加されました。
また、2020年8月には怪我や病気(精神障害を除く)で連続31日以上の入院になった場合に1ヶ月分の返済が保障され、それ以降も30日ごとの返済が継続的に保険金でカバーされる月次返済保障も付加されました。 auじぶん銀行の団信の守備範囲はもはや死亡・高度障害、がんに留まらないということです。
がん50%保障団信に金利を年0.1%※上乗せするとがんになった場合に残債が保険金で完済になるがん100%保障団信にグレードアップできます。さらに金利年0.2%※の上乗せで11疾病保障団信を選ぶこともできます。
※2022年5月2日以降お借入れのお客さまが対象です
11疾病保障団信はがんになった場合に残債が完済になるだけでなく、がん診断給付金100万円、上皮内がん・皮膚がん診断給付金50万円、入院一時金給付10万円、がん先進医療給付(1回の技術料で500万円が上限)が受け取れるがん保険的な保障が付いています。ただし入院継続180日で残債が完済される保障はがん以外の10種類の生活習慣病に限られ、月次返済保障はありません。
また、がん団信と11疾病保障団信には医師の手配や紹介をしてくれるセカンドオピニオンサービスや、24時間の電話健康相談サービスが付いており、いざ病気になった時も頼れる存在となっています。
特にがん50%保障団信は、金利上乗せなしでその名称をはるかに上回る保障が付いていることもありauじぶん銀行の目玉商品となっています。
(参考 国立がん研究センター 最新がん統計)
https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html
※審査の結果によっては保証付金利プランとなる場合があり、この場合には上記の金利とは異なる金利となります。 金利プランが保証付金利プランとなる場合は、固定金利特約が3年、5 年、10年に限定されます
既に住宅ローンを借りている方ほどいかにauじぶん銀行の金利が低いかを理解できると思います。この金利水準は住宅ローンを取り扱ってる銀行の中では最高レベルの低金利水準です。しかも、auじぶん銀行の場合は先に述べた通り18歳以上 50歳までの方であれば、コスト増加なしでがん50%保障団信に加入することができます。
auじぶん銀行の住宅ローンよりも金利が低いとしても、auじぶん銀行のようにがん診断保障・全疾病保障などの疾病保障を付加する場合は、金利上乗せが必要になり、最終的にauじぶん銀行の住宅ローンより高い金利になるケースが大半です。
auじぶん銀行との取引が初めてとなる方は、銀行の規模や健全性が気になると思います。もちろん、同行は新しいタイプのネット銀行であるため、預金残高などの規模はメガバンクには劣ります。しかし、成長性と安全性を両立しているという面で、経営面を不安視している方は少ないと思われます。成長性と安全性については次のとおりです。
成長性については、口座数、預金残高、融資残高の3点で解説します。
auじぶん銀行の預金口座数は、2010年5月時点で100万口座だったものが、2015年9月に200万口座、2020年6月に400万口座に到達しました。500万口座に到達するのは時間の問題だと思われます。同行の従業員数が470名程度(2022年7月1日時点)であることを考えると、口座開設の処理スピードは、かなり早いものだと想定できます。限られた人員で業務を完了させるために、効率的な業務マネジメントをしていることが想像できます。
預金残高は、2018年12月に1兆円を突破し、2022年上期には2兆5,345億円に達しています。そして、ローン残高は2019年11月に1兆円を突破した後も急成長を続け、2022年上期時点で2兆9,745億円に到達しています。
銀行業界は、預貸率(預金に対する貸し出しの割合)が低下傾向にある状態が長く続いています。預金を、収益を生み出す業務に生かしきれていないという意味で、預貸率の低下を問題視する声はしばしば耳にします。そのような中、auじぶん銀行は積極的に貸し出し業務を進めているという点で、攻めの姿勢にも好感が持てます。
(参考)数字でみるauじぶん銀行
https://www.jibunbank.co.jp/corporate/performance/
auじぶん銀行は、株式会社格付投資情報センター(R&I)から、発行体格付でAA-を取得しています。格付は最高がAAAであること、A以下の金融機関も散見されることから、同行の財務の健全性は相対的に高いといえます。
(参考)auじぶん銀行について
https://www.jibunbank.co.jp/corporate/outline/
上述の通り、auじぶん銀行の住宅ローン金利は変動金利、固定金利共に比較的低位となっています。金利プランを選択する際の参考として、それぞれの金利プランのデメリットに触れておきます。
変動金利のデメリットは、金利上昇リスクがあることです。当初の金利が最後まで続くとは限りません。しかし、周知のとおり日本は1980年台〜1990年台にかけて起きたバブル景気が崩壊して以降、継続的に金利は低下傾向にあります。海外が物価上昇と共に金利を上げている局面でも日本はほとんど金利が上がらない状況が続いており、結果的に変動金利を選んだ方が低金利の恩恵を受けられています。
固定金利(当初金利引下げプラン)のデメリットは、当初の固定金利特約期間が終了すると、金利の引下げ幅の優遇が終了し比較的高い金利に切り替わってしまうことです。
それゆえ、固定金利(当初金利引下げプラン)は、以下のような方に合っています。
1. 借入期間が当初の固定金利特約期間のみで終了する方
2. 繰上げ返済を頻繁に行い当初の固定金利特約期間で完済する予定の方
1の例としては、「借り換え」ゆえに借入期間が長く確保できない方が挙げられます。例えば、20年ローンを組む際に、当初の固定金利特約期間を借入期間と同じ20年にすれば、全期間が当初の固定金利特約期間ということになります。
2の例としては、新規で35年ローンを借りる際に、繰上げ返済により20年程度で完済する目標にしている方が該当します。
auじぶん銀行の住宅ローンには0円で利用できるサービスが6つあります。
auじぶん銀行では一般団信の保険料は金利に上乗せされているわけではなく、auじぶん銀行が負担してくれており本質的に利用者負担がありません。ちなみに一般団信の保険料を負担する例として住宅金融支援機構が扱うフラット35があります。フラット35の場合は金利に団信の保険料が上乗せされています。
※1 審査の結果、保証会社をご利用いただく場合がございますが、保証料相当額は金利に含まれており、別途、保証料は発生しません。
がん50%保障団信に年0.1%程度の金利上乗せが必要な銀行もありますが、auじぶん銀行の場合は、がん50%保障に全疾病型の保障と月次返済保障、セカンドオピニオンサービス、電話健康相談サービスが付いて金利上乗せなしです。これは大きな特徴だといえます。
実は対面型銀行の場合、融資の条件に保証会社の利用を必須としている場合があります。保証料は利用者負担になりますので、できれば保証料は払いたくないものです。
auじぶん銀行では審査の結果が問題なければ保証会社を利用する必要がないので、保証料がかかりません。(審査の結果、保証会社をご利用いただく場合がございますが、保証料相当額は金利に含まれており、別途、保証料は発生しません。)
また、住宅ローンをauじぶん銀行で借りたものの、給与振込口座は別の銀行という方も多いと思います。そのような場合は定額自動入金サービスを使えば毎月のローン返済分の資金を、 給与振込口座からauじぶん銀行の口座に無料で取り寄せることができます。
対面型の銀行で一部繰り上げ返済を書類手続きで行った場合、10,000円以上の 手数料がかかる銀行があります。auじぶん銀行では一部繰上げ返済はインターネット上での手続きになるため、手数料はかかりません。
住宅ローン契約の際、借り入れ額が1,000万円超5,000万円以下の場合は2万円、5,000万円超1億円未満の場合は6万円の収入印紙がかかります。さらにペアローンの場合は2件分の収入印紙が必要になります。しかし、auじぶん銀行であればネット契約となるため収入印紙は不要となっています。
auじぶん銀行では 登記手続きのための司法書士面談以外は住宅ローンの申し込みから契約までをインターネットで完結できます。
自分だけで申し込むのが不安だという方は少なくありませんが、ウェブサイトには手順や必要書類のチェックシートがわかりやすく記載されているので初めての方でも簡単に手続きを進めることができます。
また、疑問点はコールセンターに電話すれば親切に答えてくれるので安心です。なお、auじぶん銀行住宅ローンセンターは、2022年におけるHDI-Japan主催の「問合わせ窓口格付け」と「クオリティ格付け」で最高評価である三つ星を獲得しています。
auじぶん銀行は日本全国の方から選ばれています。家を購入するときは最寄りの対面型銀行で住宅ローンを借りたものの、最近auじぶん銀行の好条件の住宅ローンに借り換えたという方も多く見受けます。
また、これまで忙しくて銀行に訪れる時間がなかった方、地方在住などで銀行が近くになく不便を感じていた方でもauじぶん銀行の住宅ローンなら問題なく申し込むことができます。
最近は共働き世帯が増加しており、住宅ローンを夫婦それぞれで組む「ペアローン」を利用する方が増えています。一般的にペアローンを組んでいる夫婦のどちらか一方が病気によって働けなくなると、家計における住宅ローン返済の比重が重くなってしまう傾向があります。しかし、auじぶん銀行の住宅ローンであれば、がん診断時の保障や入院時の保障が充実しているため、一定の安心感があります。
また、ペアローンを組むために夫婦2人で銀行の窓口に行くために休暇を取るのは、忙しい現代人にとって支障が大きいといわざるをえません。しかし、auじぶん銀行であればインターネット上でほとんどの手続きを進めることができるので、スケジュール調整のストレスもかなり軽減できるでしょう。
近年、都心を中心に価格が1億円を超える高額物件は珍しくなくなっています。このような物件の購入を希望する方が、住宅ローンの借り入れ限度額が1億円以下に設定されている銀行を利用する場合は、借り入れ金額の交渉が個別に必要となっていました。しかし、auじぶん銀行の住宅ローンの借り入れ限度額は500万円以上2億円以下(10万円単位)となっており、1億円以上の借り入れを希望する方にとっても利用しやすい銀行だといえます。
auじぶん銀行にとって住宅ローン商品は銀行同士の厳しい顧客争奪戦の中で、新興のネット銀行である同行が他行に勝つために打ち出した集客用商品だと考えられます。
そう考えると継続的に好条件の住宅ローンを提供している理由が理解できます。
新興系の銀行でありながら住宅ローン業界において頭角を現しているauじぶん銀行の今後のサービスにも注目したいものです。
参考サイト:auじぶん銀行 住宅ローン 公式サイト
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