2024年11月1日
この記事では、auじぶん銀行の住宅ローンの「保証付金利プラン」について解説しています。
※審査の結果によっては、保証付金利プランとなる場合があり、その場合、上記の金利とは異なる金利となります。 金利プランが保証付金利プランとなる場合は、固定金利特約が3年、5 年、10年に限定されます。それぞれの金利プランの詳細はこちらから確認してください。
auじぶん銀行の住宅ローンは、低い金利と疾病保障が充実した団体信用生命保険(団信)が特徴の住宅ローンです。2024年11月適用金利で変動金利タイプ(新規借り入れ)は年HPご確認%(全期間引下げプラン)※1、10年固定金利タイプで年HPご確認%(当初期間引下げプラン)と、いずれも魅力的な低金利で住宅ローンを提供しています。
さらにau金利優遇割の条件を満たすことで、2024年11月適用金利で変動金利タイプで年HPご確認%(全期間引下げプラン)※1、10年固定金利タイプでも年HPご確認%(当初期間引下げプラン)とさらにに低い金利で利用できます。
※審査の結果によっては保証付金利プランとなる場合があり、この場合には上記の金利とは異なる金利となります。金利プランが保証付金利プランとなる場合は、固定金利特約が3年、5 年、10年に限定されます。
かなり魅力が詰まった住宅ローンなので住宅購入を予定しているたくさんの人が「auじぶん銀行で住宅ローンを借りたい」と考えても不思議ではありません。
ただし、住宅ローンは申し込んだ人全員が利用できるわけではありません。特にauじぶん銀行のように低金利で住宅ローンを貸す場合、基本的には住宅ローンの審査が厳しく行われますので、審査に落ちる可能性は十分にありますし、実際に審査に落ちるケースも多く報告されています。
ところが、auじぶん銀行の場合、住宅ローンを審査した結果、保証会社無しの住宅ローンを融資できない人に対して、auじぶん銀行では、「保証付金利プラン」という通常の住宅ローンとは金利や審査条件が異なる住宅ローン(金利プラン)を、静岡銀行グループの静銀信用保証株式会社と提携して提供しています。
auじぶん銀行の住宅ローンは低金利ですが、保証会社を使っていないこともあり、審査に通らないケースが少なからずあります。そんな時に力を発揮するのが、この保証会社の保証がついた住宅ローンです。
目次
ネット銀行以外の従来型の銀行では、住宅ローンの利用時にそれぞれの都市銀行、地銀の系列の保証会社の利用するのが一般的です。つまり、保証会社に保証してもらうことを標準としています。保証会社は、債務者が返済できなくなった時に、債務者の代わりに返済をしてくれます。これを代位弁済といいます。
保証会社を利用することで、貸し倒れリスクは保証会社が負うことになり、銀行としては貸倒れリスクを回避することができる仕組みになっています。銀行のリスク回避のための仕組みのように見えるので、銀行に保証料を負担して欲しいものですが、保証会社の保証料は住宅ローンを利用する債務者が負担するのが一般的です。
auじぶん銀行の通常の住宅ローン(保証会社を利用しないプラン)の場合、保証会社を利用していないので債務者は保証料を負担する必要がありません。
しかし、通常の住宅ローンの審査を行った結果、「通常の住宅ローンでは融資できないが、保証会社を利用するプランであれば融資可能です」という条件付きの審査結果になることがあります。そのような審査結果になった時には、通常の住宅ローン金利ではなく、保証料分の金利が上乗せされた「保証付金利プラン」を利用することになります。
auじぶん銀行では、住宅ローンの契約までに仮審査と本審査があります。仮審査に通ったからと言って本審査も問題ない、というわけではありません。
auじぶん銀行に限らず、住宅ローンの審査は仮審査と本審査の結果が異なることがあります。仮審査では、保証会社の利用を推奨されなかったのに、本審査では「保証付金利プランでのみ融資可能」という回答になってしまう可能性もあります。
保証付金利プランの金利には、保証料相当額が上乗せされます。変動金利を選択する場合は、保証会社を利用しない「全期間引下げプラン」よりも、「保証付金利プラン」の方の金利が高くなります。
例えば、以下<例>のケースでは、保証付金利プランの方が、当初期間引下げプランよりも有利になり、総返済額も保証付金利プランの方が少なくなります。
<例>
【借入期間】
35年
【借入金額】
3,000万円
【期間の選択方法】
当初固定期間を5年とし、その後も5年固定金利を繰り返す。
【その他の前提条件】
基準金利は変動しないものとする。保証付金利プランは優遇幅の最大値が採用された場合。
詳しくは、auじぶん銀行の公式サイトでシミュレーションをしてみてください。基本的には保証会社を利用しないプランの方が有利ですが、細かく金利プランを比較すると意外な結果になることもあります。
住宅ローンの審査結果や審査過程の全てが公表されるわけではありません。
銀行は審査の結果については「総合的判断」で行うのが一般的です。仮に審査に落ちてしまった場合や、保証付金利プランが推奨された場合、なぜそうなったかをauじぶん銀行に問い合わせても「総合的判断です」と言われる可能性が高いでしょう。
顧客の立場としては腑に落ちないかもしれません。しかし、金融業界では、全ての審査過程を明らかにしないのは普通のことです。審査過程や審査基準を明らかにすることで不正申込や不正利用につながることがあるためです。
前述の通り、審査の情報は公表されませんので、どういった理由で「保証付金利プラン」になるかは、審査項目を参考にして考えるしかありません。
まず、auじぶん銀行では、住宅ローンの本審査において、下記の提出物を求めていますので、「保証付金利プラン」となる理由は、提出物のどういったところを見られているのかを考えることである程度推測することができます。
1. 本人確認書類
2. 収入関連書類
3. 物件関連書類
4. 団体信用生命保険の書類
5. その他の書類
本人確認書類(住民票の写し、運転免許証、パスポート、健康保険証、特別永住者証明書、在留カードなど)に記載されている事項は、氏名、生年月日、住所等です。
一般的に、年齢が高い方ほど病気になってしまう可能性は高くなり団信の加入審査では不利になりやすいと言えます。
また、20代の人よりも50代の人の方が、当然定年退職となるタイミングは早く、審査結果を出す際の1つのポイントに年齢(借入期間と完済時の年齢のバランスを含む)は大きく影響していると言えます。
収入関連書類は、源泉徴収票、住民税決定通知書、課税証明書、確定申告書一式、納税証明書などが挙げられます。
収入状況は、保証会社の利用が必要かどうかを判定するための重要な審査基準になっていると考えておきましょう。なお、auじぶん銀行では、住宅ローンの利用条件の1つに、「年収200万円以上」というものがあります。
年収200万円以上であれば、無条件に希望する金額を借りられるということではありませんし、年収200万円ちょうどぐらいだと審査に落ちる可能性が高くなるのは否定できません。その場合、年収100万円以上で利用できるフラット35やイオン銀行などが候補にあがってきます。
物件関連書類としては、売買契約書、重要事項説明書、パンフレット・チラシ、住宅地図、建築確認済証、建築確認通知書、建築確認概要書、建築確認申請書、建物配置図、各階平面図、立面図、工事請負契約書、追加工事契約書などが必要になります。
住宅ローンを組む時には、物件に抵当権を設定します。抵当権を設定することで、債務者が住宅ローンを返せなくなった時に、銀行は物件を売ることで返済に当てることができます。物件に抵当権を設定することを「担保に入れる」といいます。
銀行は、担保価値を、融資できるか否かの大きな判断材料としてます。
土地や建築会社に対して、何らかのネガティブな印象を銀行がもってしまった際には「担保としての価値が心許ない」と判断され、保証会社の利用が必要になってしまうかもしれません。
auじぶん銀行では、住宅ローンを借りる際に、団信の加入が義務になっています。団信には告知が必要です。さらに住宅ローンの借入額が5,000万円を超える場合には健康診断結果証明書が必要になります。ただ、一般的に健康状態は、保険会社が団信の加入の可否を判定する際に利用するものであって、顧客の収支状況とは直接の関係はありません。
債務者に万が一のことがあった際には、団信で住宅ローンは完済されます。もし、保険会社が健康状態に不安があると判定した際には、auじぶん銀行ではワイド団信が案内されます。(一般団信で住宅ローンの審査に申し込んでいた場合には自動的にワイド団信での審査に切り替えてくれます)
ワイド団信は、持病や病歴があるせいで一般団信や疾病保障付きの団信の対象外となってしまった方でも加入できる可能性がある、引き受け条件が緩和されているタイプの団信です。
ワイド団信含め、団信の加入が全くできない場合は、auじぶん銀行では住宅ローンの利用ができません。健康状態の情報は、保証会社の利用の有無を判定する際に全く使われていない、とは言い切れませんが、主には団信の審査のために提出しているものだと考えるのが一般的です。
auじぶん銀行では、前年以降に勤務先が変わった方や海外赴任から帰国した方、育休や産休から復帰した方からは、直近の給与明細3ヶ月分と直近の賞与明細1年分の提出を求めています。
また、転職や会社役員就任後3 年未満の方は、職歴書の提出が必要です。
これらの情報を根拠に、返済に対してauじぶん銀行が不安要素を感じた場合は、保証会社の利用が推奨されるケースもあると思われます。
審査に出してみて結果が「保証付金利プラン」で戻ってきた際には、「保証料分の金利が上乗せされる」とがっかりしてしまう人が多いと思います。
原則としては、保証会社を利用しないほうが有利な金利で借り入れでき、上述の通り、固定金利を利用する場合は、むしろ「保証付金利プラン」の方が、有利になるケースもありますので、提示された条件をしっかりと確認してから結論を出すようにしましょう。
また、保証付金利プランの利用者も、健康状態に問題がなければ、auじぶん銀行の医療保障付団信の対象になります。例えば、満50歳までの人が金利上乗せなしで加入できる「がん50%保障団信」であれば、がんと診断されると残債が半分になります。1ヶ月以上の長期入院時には毎月の返済額が保障され、継続180日以上の長期入院となった時には残債が完済されます。もちろん、死亡・高度障害保障も付いています。
経済的理由、健康上の理由で住宅ローンの審査に落ちてしまう人はいます。保証付金利プランであれ、審査を通過したことはポジティブに受け取って良いでしょう。
実は、住宅ローンを組む際に「保証付」とするのはごく一般的なことです。対面型のサービスをおこなっている都市銀行や地方銀行は「保証付」の住宅ローンしか扱っていないことが多いです。むしろ、auじぶん銀行が審査結果によっては保証会社なしで住宅ローンの貸付をおこなっていることは、「住宅ローンには保証会社が必要」という固定概念がある人からすると驚きのことです。保証料が顧客負担になることを鑑み、銀行がリスクを取ることで顧客の保証料負担を少しでも抑えようという姿勢は称賛に値します。また、auじぶん銀行は元々の金利が低いので、保証付金利プランを選択することになったとしても、団信の保障内容を鑑みれば十分に魅力的な利率だといえます。
ちなみに、ペアローン・収入合算をする際にはパートナーが連帯保証人となりますが、審査の結果、保証付金利プランを利用することになった際には、保証会社に対する連帯保証という形になります。
住宅ローン以外でも保証会社の利用が必要なケースはあります。
たとえば、奨学金を借りる際には、一般的に保証人を付けるか、保証会社の利用が必要になります。
また、賃貸借契約を結ぶ際も、最近は保証会社の利用が必要になります。過去は、アパートやマンションを賃貸する際に、連帯保証人を付けることが一般的でした。独身アパートを借りる際に、親族に連帯保証人になってもらった、という記憶がある人は少なくないと思います。
しかし、最近は連帯保証人を不要とする代わりに賃貸借契約に保証会社を導入する契約が増えています。保証会社は借主が家賃を滞納した際に、代わりに家主に家賃を払いますが、借主に後から立替えた家賃の請求をします。保証料は借主が負担するのが一般的です。
保証会社の利用は、「借りる」という行為において一般的であるということです。
auじぶん銀行は、保証付きの金利プランを通じて、より多くの人々に住宅ローンを提供しようとしています。
この保証付きプランが提案される場合、審査で何かしらの懸念点があった可能性があります。もし理由が分からない場合は、自分の収入、職場の安定性、希望するローン額、不動産の市場価値、建設業者の信頼度などを再検討してみると良いでしょう。
また、自分のライフプランをシミュレーションして、保証付きプランであっても安心して住宅購入を進められるかどうかを冷静に判断することが重要です。
参考サイト:auじぶん銀行 住宅ローン 公式サイト
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