2022年5月3日
最近、人気を集めているインターネット銀行の住宅ローンにauじぶん銀行の住宅ローンとPayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)の住宅ローンがあります。
どちらの住宅ローンも業界全体では後発の住宅ローンで、業界最低水準付近の低金利で人気を集めていますので、auじぶん銀行とPayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)の住宅ローンを比較・検討している人は多いと思います。
この記事では、auじぶん銀行とPayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)の住宅ローンについて比較したいと思います。どちらの住宅ローンも魅力が詰まっている住宅ローンなので、一概に判断することはできませんが、当サイトとしては、無料の疾病保障や審査基準(利用条件)など、総合的に比較して、auじぶん銀行の住宅ローンをおすすめしたいと思います。その理由は、この記事の中で記載していますので参考にしてください。
それではPayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)とauじぶん銀行の住宅ローンを比較しながら解説していきます。
日本にインターネット銀行が誕生してから約20年経ちますが、お金を預けたり、お金を借りたりする相手として、店舗を持たないインターネット銀行に不安を感じる人もいるかもしれません。
ただし、auじぶん銀行もPayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)も日本を代表する大企業が出資していますし、店舗を持たない低コスト運営で、安定的に収益を上げており、大半の地方銀行や信用金庫などよりも企業背景・経営面のいずれも安定していると言えます。
銀行名 | 主要株主 |
PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行) | Zフィナンシャル 三井住友銀行 |
auじぶん銀行 | auフィナンシャルホールディングス 三菱UFJ銀行 |
auじぶん銀行の住宅ローンは利用者の満足度も高く、オリコンの顧客満足度ランキングでも上位に食い込んでいます。
「オリコン顧客満足度®」調査の住宅ローン版の最新結果が2021年8月に発表されました。
総合1位は11年連続でソニー銀行が獲得!ソニー銀行は9つの評価項目のうち、「商品内容の充実さ」「団体信用生命保険の充実さ」「繰り上げ返済」「サイトのわかりやすさ」で1位を獲得しています。2位はauじぶん銀行、3位はイオン銀行が獲得しています。
この2つの住宅ローンの商品性は比較的似ていますが、大きな違いは無料の疾病保障サービスの充実ぶりです。PayPay銀行にはがん診断給付金100万円と先進医療の特約しか付帯しませんが、auじぶん銀行の住宅ローンにはがん50%保障と全疾病保障が付帯しており、大きな違いです。
「がんと診断されると住宅ローン残高が半分になるがん50%保障団信」はauじぶん銀行では無料で付帯、PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)の住宅ローンでは有料で付帯させる必要があるという点は大きな違いです。
auじぶん銀行 | PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行) | |
取扱い金利タイプ | 変動金利、10年固定、35年固定など | 変動金利、10年固定、35年固定など |
変動金利(2022年5月適用) | 年HPご確認%(全期間引下げプラン)※1 | 年0.380%(全期間引下型) |
フラット35の取扱い | なし | 住信SBIネット銀行と提携し近日中に取扱い開始予定 |
疾病保障(無料) | がん50%保障、全疾病保障 | がん50%保障もしくはがん診断給付金およびがん先進医療給付金 |
疾病保障(有料) | がん100%保障、11疾病保障 | がん100%保障、11疾病保障 |
ワイド団信の取扱い | あり | あり |
団信の保険引受会社 | クレディ・アグリコル生命保険 | クレディ・アグリコル生命保険 |
保証会社 | なし※2 | なし |
融資事務手数料 | 2.20%(税込) | 2.20%(税込) |
一部繰り上げ返済手数料 | 無料 | 無料 |
店舗相談 | KDDI直営の一部auショップ | なし |
※1 審査の結果によっては保証付金利プランとなる場合があり、この場合には上記の金利とは異なる金利となります。 金利プランが保証付金利プランとなる場合は、固定金利特約が3年、5 年、10年に限定されます。
※2 審査の結果、保証会社をご利用いただく場合がございますが、保証料相当額は金利に含まれており、別途、保証料は発生しません。
auじぶん銀行の住宅ローンに無料で付帯するがん50%保障と全疾病保障について簡単に解説しておきます。
がん50%保障は、がんと診断されると住宅ローン残高の半分総統が保険金で支払われる保障で、全疾病保障は精神疾患を除く全ての病気や怪我による入院が180日以上となった場合に住宅ローン残高がゼロになるとともに、その途中段階(入院が31日以上継続した場合)から毎月の住宅ローンの返済が保障される疾病保障サービスです。
例えば、住宅ローン残高が4,000万円ある状態でがんと診断されるとがん50%保障団信で2,000万円の保険金が支払われて、住宅ローンの残高が半分になります。日本人の2人に1人ががんになる時代と言われていますので、がんに無料で備えることができるのは安心感の高さに繋がります。
PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)には「がん50%保障団信」もしくは「一般団信プラス」という保障が付帯されていますが、がんと診断された時に100万円の診断給付金が受け取れると共に、最大1,000万円までの先進医療給付金特約が付帯されます。
先進医療給付金の価値がわかりにくかったので利用される可能性を調べてみたところ、がんの先進医療の中でも高額とされる陽子線治療と重粒子線治療で300万円程度の費用がかかりますが、その治療を行った人は「がん治療を受けている推定患者数300.8万人(厚生労働省:平成26年患者調査)」に対して、「平成27年度の陽子線治療と重粒子線治療の実施件数:合計で4,901件」とかなり低い利用率であることがわかりました。
がんと診断されると住宅ローンの残高の半分の保険金が支払われることになるauじぶん銀行とPayPay銀行ですが、がん診断保険金と先進医療の両方を無料でセットしたいという人は、ソニー銀行のがん団信100(金利上乗せ年0.1%)もしくはauじぶん銀行の11疾病保障(金利上乗せ年0.2%※)がおすすめです。
※2022年5月2日以降お借入れのお客さまが対象です
次に住宅ローンの審査基準について比較していきます。
審査基準は想像以上に違いがあるのでよくチェックしておくようにしてください。特にPayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)は「会社勤め」の人だけを対象にしていて、自営業や個人事業主を最初から足切りしています。
auじぶん銀行 | PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行) | |
年齢 | 申込時の年齢は満20歳以上満65歳未満、完済時は満80歳まで | 申込時の年齢は満20歳以上満65歳未満、完済時は満80歳まで |
職業 | 正社員、派遣社員、契約社員、個人事業主、会社経営者 | 正社員、派遣社員、契約社員 |
年収 | 200万円以上 | 200万円以上 |
融資上限額 | 2億円 | 2億円 |
対象外物件 | 投資用や事業用、賃貸用物件(店舗・賃貸併用物件を含む)、借地物件・保留地物件、離島 | 親族間売買、事業用物件(店舗併用住宅を含む)、賃貸用物件(賃貸併用住宅を含む)、借地物件(普通借地・定期借地)、不動産業者の仲介のない個人間売買、保留地物件、連棟式住宅、コーポラティブハウス、セカンドハウス・別荘、仮換地上の物件 |
ペアローン・ミックスローン | 対応 | 対応 |
つなぎ融資 | 非対応 | 非対応 |
審査の手続き | 郵送、ネット | 郵送、ネット |
電子契約対応 | 対応(収入印紙が不要) | 対応(収入印紙が不要) |
auじぶん銀行とPayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)の住宅ローンには大きく2点の違いがあることがわかりました。
1点目は疾病保障の内容です。PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)では100万円のがん診断および通算1,000万円までのがん先進医療給付金という保障内容ですが、auじぶん銀行ではがんと診断されるだけで住宅ローンが半分になるのと、精神疾患をのぞく全ての病気とケガを保障する全疾病が無料で付帯します。
2つ目は審査基準です。PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)は個人事業主、会社経営者が申し込みNGで、会社員など会社勤めの方のみが対象となっています。雇用形態や働き方で足切りするのは、時代に合っている住宅ローンとは言い難く、昭和の時代を感じます。個人事業主、会社経営者の方は、公的な住宅ローンであるARUHIのフラット35、新生銀行、ソニー銀行などを候補に入れると良いでしょう。
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