公開日: 2026年10月1日

auじぶん銀行の住宅ローンは、変動金利と固定金利などを2本に分けて組み合わせる「ミックス」に対応しています。1本あたり500万円以上(10万円単位)で、変動+固定だけでなく、変動+変動や固定2年+固定10年のような同じタイプ同士の組み合わせも選べます(2026年10月時点・auじぶん銀行の商品詳細・よくある質問より)。
ただし、合計1,000万円以上の借入れが必要なこと、審査の結果「保証付金利プラン」になった場合はミックスを利用できないことなど、事前に知っておきたい注意点もあります。
金利が上がり始めたいま、「変動の低さは魅力だけれど、教育費がかかる時期に返済額が大きく増えるのは不安」と感じるご家庭は多いはずです。ここでは、auじぶん銀行のミックスの仕組みと組み合わせ方、返済額の試算、デメリットと注意点を家計の目線で解説します。
SBIマネープラザでは、ドコモSMTBネット銀行の住宅ローン(対面相談コース)を、店舗やオンラインで専門スタッフに相談しながら申し込めます。金利タイプの選び方や借り換えのシミュレーションも、その場で相談できます。
2026年9月は、ドコモSMTBネット銀行のWEB申込コースで終了した「物件価格の80%以下の金利優遇」が、SBIマネープラザで申し込む対面相談コースでは引き続き案内されています。頭金を入れる予定の方は、あわせて比べてみましょう。
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auじぶん銀行でミックスを利用するときの主な条件は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 組み合わせる本数 | 2本(金利タイプ数2本) |
| 1本あたりの金額 | 500万円以上・10万円単位(合計1,000万円以上) |
| 選べる金利タイプ | 変動金利、固定金利特約(2年・3年・5年・10年・15年・20年・30年・35年) |
| 同じタイプ同士の組み合わせ | 可能(変動+変動、固定2年+固定10年など) |
| 利用できないケース | 審査の結果、保証付金利プランとなる場合 |
| 選ぶタイミング | 借入前に決める(借入後にミックスへ変更することはできません) |
※auじぶん銀行「商品詳細」「よくあるご質問」をもとに編集部作成(2026年10月時点)。
auじぶん銀行は、2008年にKDDIと三菱UFJ銀行(当時は三菱東京UFJ銀行)の共同出資で設立されたインターネット専業銀行です。2025年1月末からは、KDDIグループのauフィナンシャルホールディングスの100%子会社になっています。
店舗はなく、住宅ローンの手続きはスマートフォンやパソコンで進めます。対面で相談しながら決めたい方には物足りない面もありますが、お子さまが寝たあとなど、家族の都合に合わせて手続きできるのは便利な点です。
auじぶん銀行の住宅ローンは、団信(団体信用生命保険)の手厚さも特徴です。金利タイプ選びとあわせて、万一のときに家族へ住まいとローンの負担を残さない備えを確認しておきましょう。
借入時に満50歳以下の方が上乗せ金利なしで選べる「がん50%保障団信」の保障内容は次のとおりです。
auじぶん銀行のウェブサイトをもとにみんなの住宅ローン編集部作成(2026年10月時点)。支払条件の詳細は、auじぶん銀行の「被保険者のしおり」で確認できます。
このほか、がんと診断されたら残高が0円になるがん100%保障団信(年0.050%上乗せ)、給付金も受け取れるがん100%保障団信プレミアム(年0.150%上乗せ)もあります。これらのがん保障付きの団信は、借入時に満50歳以下の方が対象です。
51歳以上の方などが選べる一般団信や、持病などで一般団信に加入できない方のためのワイド団信も用意されています。50歳以下で一般団信を選ぶ方向けには、金利を抑えた「一般団信限定金利」もあります。
ミックスの話に入る前に、変動金利と固定金利の特徴を整理しておきましょう。住宅ローンの金利を理解するには、次の3つの言葉を押さえておくとわかりやすくなります。
変動金利のいちばんのメリットは、固定金利より金利が低いことです。長期金利の上昇で固定金利が大きく上がったこともあり、金利差が目立つ状況が続いています。
auじぶん銀行の変動金利は「全期間引下げプラン」なので、借入時に決まった引下げ幅が完済まで続きます。基準金利が上がらない限り、当初の金利が続く仕組みです。
変動金利のデメリットは、金利が上がれば返済額も増えることです。上昇が続けば、借入時の固定金利を上回ることもありえます。
日本は長く低金利が続いてきましたが、2024年3月のマイナス金利解除以降は段階的な利上げが進み、日本銀行は2026年9月の金融政策決定会合で政策金利を1.25%程度へ引き上げました(日本銀行「金融政策決定会合」)。
これを受けて、auじぶん銀行も2026年10月1日に変動金利の基準金利を引き上げています。変動金利を選ぶなら、金利がある程度上がっても教育費や生活費を圧迫しない借入額にしておくことが前提です。
なお、auじぶん銀行の変動金利(元利均等返済)には、返済額を5年間変えない「5年ルール」と、見直し時の増加を1.25倍までに抑える「125%ルール」があります。ただし、利息の負担そのものが減るわけではない点に注意が必要です。
固定金利のメリットは、固定期間中は金利上昇の影響を受けないことです。返済額が決まっているので、教育費がかさむ時期の家計の見通しを立てやすいのは、ご家族にとって大きな安心材料になります。
全期間固定型の代表であるフラット35の金利も、長期金利の上昇を受けて高い水準にあります。最新の金利は、住宅金融支援機構の【フラット35】借入金利の推移で確認できます。
固定金利のデメリットは、変動金利より金利が高めに設定されていることです。金利が上がらなければ、その差のぶん総返済額が多くなります。
また当初固定金利タイプでは、固定期間が終わると基準金利からの引下げ幅が小さくなり、金利が上がる可能性が高くなります。auじぶん銀行の固定金利特約は2年〜35年から選べ、当初期間引下げプランは当初の固定期間の引下げ幅を大きくしたプランです。
固定期間が終わると自動的に変動金利に切り替わり、その後はあらためて固定金利特約を選ぶこともできます。固定期間の終わりが、住宅ローンの見直しどきになると考えておきましょう。
変動と固定のどちらにも一長一短があるため、選べずに迷う方は少なくありません。固定を選ぶとしても、何年にするかは悩みどころです。こうした迷いに応えるのが、2本の住宅ローンを組み合わせるミックスです。
2本の割合は50:50に限らず、それぞれ500万円以上であれば自由に決められます。auじぶん銀行の案内でも、たとえば「固定20年を75%+変動を25%」「固定10年を50%+固定35年を50%」といった組み合わせ例が紹介されています。
もっとも代表的な組み合わせです。変動金利の低さを取り入れながら、固定のぶんだけ金利上昇の影響を小さくできます。変動か固定かで迷ったときの基本形といえます。
たとえば「固定10年と固定20年のどちらにするか決められない」というときに有効です。上の子と下の子の進学時期に合わせて、固定期間をずらして組むといった使い方もできます。
同じ変動金利を2本に分けても、一見メリットはなさそうです。しかし、将来どちらか一方だけを固定金利に切り替えられるのが利点です。変動金利の適用中は固定金利特約へ変更できるため、金利の動きを見ながら段階的に固定へ移すといった選択肢を残せます。
将来の金利を正確に当てることはできません。大切なのは、金利が上がっても家族の暮らしを守りながら返済を続けられるように備えておくことです。
そこで、5,000万円を35年で借り、変動金利が5年後に上がった場合の毎月の返済額を、全額変動・全額固定・50:50のミックスで比べてみます。
【前提】
| 項目 | 全額変動金利 | 全額固定金利 | ミックス(変動50:固定50) |
|---|---|---|---|
| 当初5年の毎月返済額 | 145,851円 | 192,425円 | 変動:72,926円 固定:96,213円 合計:169,139円 |
| 6年目以降の毎月返済額 | 178,771円 | 192,425円 | 変動:89,385円 固定:96,213円 合計:185,598円 |
| 金利上昇による増加額 | +32,920円 | 0円 | +16,459円 |
この例では、金利が上がっても上がらなくても、ミックスは「いちばん得な選択」にはなりません。その代わり、金利が上がったときの返済額の増え方は、全額変動の約半分に抑えられます。
「最善を狙うより、最悪を避ける」のがミックスの考え方です。家計に余裕がない時期に返済額が急に増えるのを避けたいご家庭にとっては、心強い選択肢になります。
ミックスは住宅ローンの契約が2本になるため、1本で借りる場合に比べて抵当権設定の登記費用などが増えることがあります。事前に司法書士の見積もりなどで費用を確認しておきましょう。なお、auじぶん銀行の事務手数料は借入金額×2.20%(税込)なので、2本に分けても合計額は変わりません。
auじぶん銀行のミックスは1本あたり500万円以上・10万円単位で設定します。2本合わせて1,000万円以上の借入れでないと利用できません。
auじぶん銀行では、審査の結果によって保証会社の保証が付く「保証付金利プラン」になる場合があります。このプランになるとミックスは利用できず、固定金利特約も3年・5年・10年に限られます。保証付金利プランの仕組みはauじぶん銀行の保証付金利プランの解説で詳しく紹介しています。
ミックスを利用するかどうかは、借入前に決める必要があります。借入後に1本の住宅ローンを2本に分けることはできないため、申込の段階で夫婦の考えをすり合わせておきましょう。
ミックスは、金利が上がっても上がらなくても、「もう一方にしておけばよかった」という気持ちが少し残りやすい借り方です。とくに注意したいのが、2本で金利プランが異なる場合です。
たとえば35年ローンで、1本は全期間引下げプランの変動金利、もう1本は当初期間引下げプランの10年固定で借りたとします。当初期間引下げプランは、固定期間が終わると引下げ幅が小さくなります。
そのため10年後には、引下げ幅の大きい全期間引下げプランのローンと、引下げ幅が小さくなった当初期間引下げプランのローンが並ぶことになります。金利タイプを変更すると、その後の引下げ幅も変わる点にも注意が必要です。
対策としては、引下げ幅が小さくなる側のローンを優先して繰上返済し、固定期間が終わるまでに残高を減らしておく方法があります。auじぶん銀行の一部繰上返済手数料は無料なので、ボーナスや児童手当の積立などを計画的に充てやすいのも利点です。
将来の金利は専門家の間でも見方が分かれ、正確に予想することはできません。ただ、「短期の政策金利」と「固定金利のもとになる長期金利」は、それぞれの事情で動くことがあります。
実際に、大手5行は2026年9月30日、10月に適用する新規借入の住宅ローン金利を発表し、10年固定の最優遇金利を5行そろって引き上げ、変動型も3行が引き上げました(9月30日発表・各社報道)。固定と変動の両方が上がる局面では、どちらか一方に絞らないミックスの考え方が生きてきます。
ミックスを検討している方の多くは「金利が上がるかもしれない」と不安を感じているはずです。大切なのは金利の先行きを当てることではなく、上がっても無理なく返せる借入額と組み合わせを選んでおくことです。
住宅金融支援機構の「住宅ローン利用者の実態調査」(2026年1月調査)では、利用した金利タイプは変動型が75.0%で最も多くなっています。一方で、前回(2025年4月調査)から4.0ポイント減り、固定期間選択型(14.9%)と全期間固定型(10.1%)は増えました(住宅金融支援機構「住宅ローン利用者の実態調査」)。
金利上昇を受けて固定タイプを選ぶ人が少しずつ増えているものの、変動を選ぶ人が多数派であることに変わりはありません。その理由として、次の2つが考えられます。
固定金利はもともと変動金利より高めですが、近年は長期金利の上昇で固定金利の上昇が目立っています。当初の返済額の差が大きいため、返済の始めの負担を抑えたいご家庭ほど変動金利を選びやすくなっています。
変動金利のもとになる短期プライムレートは、日銀の長い金融緩和のもとで長年ほとんど動きませんでした(日本銀行「長・短期プライムレート(主要行)の推移」)。
ただし、この前提は変わりつつあります。2024年以降の利上げを受けて短期プライムレートや住宅ローンの基準金利を引き上げる銀行が相次ぎ、auじぶん銀行も2026年10月に変動金利の基準金利を引き上げました。「金利は上がらない」という長年の感覚のまま考えるのは注意が必要です。
変動金利ならではの注意点(5年ルール・125%ルール)がauじぶん銀行でどう扱われるかは、auじぶん銀行の5年ルール・125%ルールと利上げ時代の注意点で解説しています。
A. 1本あたり500万円以上・10万円単位で設定するため、2本合わせて1,000万円以上の借入れが必要です。借入額が1,000万円未満の場合は、ミックスを利用できません。
A. できます。変動+変動や、固定2年+固定10年のような同じタイプ同士の組み合わせも選べます。変動+変動にしておくと、将来どちらか一方だけを固定金利に切り替えられます。
A. できません。ミックスを利用するかどうかは借入前に決める必要があります。迷っている場合は、申込の段階で割合や組み合わせを家族で相談して決めておきましょう。
A. 使えません。審査の結果、保証付金利プランになると、ミックスは利用できず、固定金利特約も3年・5年・10年に限られます。
変動か固定かの二者択一で悩む方は多いと思いますが、住宅ローンは「両方を選ぶ」こともできます。auじぶん銀行のミックスなら、1本500万円以上・合計1,000万円以上で、変動と固定、固定同士、変動同士を自由に組み合わせられます。
ミックスは、金利が上がったときの返済額の増え方を抑える「守り」の借り方です。お子さまの進学時期など、家計が厳しくなる時期を思い浮かべながら、無理のない割合を決めてください。最新の金利や条件は公式サイトでご確認ください。
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