2022年5月2日
人生の中でも、1番大きな買い物といわれるマイホームの購入ですが、マイホームの購入と表裏一体の関係にある住宅ローン選びもマイホームの購入と同じくらい大切なイベントです。
インターネットが普及したことで、マイホームも住宅ローンも簡単に比較したり選んだりすることができます。そんなインターネット時代・スマートフォン時代を象徴する住宅ローンの1つにauじぶん銀行の住宅ローンがあります。
この記事では、価格.comの2021年下半期住宅ローン部門の人気ランキングで1位を獲得した実績もあり、低金利の住宅ローンを提供しているauじぶん銀行の住宅ローンの金利引き下げサービスについて解説します。
auじぶん銀行の住宅ローンはネット銀行の中でもトップクラスの低金利でありながら、金利上乗せなしでセットできる疾病保障(医療保障)付きの団体信用生命保険(団信)が特徴的な住宅ローンです。
目次
auじぶん銀行は、大手通信会社とメガバンクの出資によって設立されたインターネット銀行です。預金や振り込みだけでなく資産運用商品など、スマホやパソコンだけでほぼすべてのサービスを利用することができます。
ネット銀行は銀行店舗を持たないので店舗費や人件費などの固定費用の負担が軽く、一般的な銀行よりもコスト構造が優れています。その優れたコスト構造を背景に、住宅ローンの金利を継続的に低金利で提示しています。
長年、ネット銀行の住宅ローンの人気は高く、特に auじぶん銀行の住宅ローンは雑誌やネット記事で住宅ローンのランキングの上位の常連です。
auじぶん銀行の住宅ローンの特徴は低金利と充実した疾病保障(医療保障)付きの団信です。
auじぶん銀行の変動金利は、年HPご確認%(全期間引下げプラン) (2022年5月金利)で提供されています。この金利は住宅ローンを提供している都市銀行や地方銀行だけでなくネット銀行の中で比較しても、 トップクラスの低金利水準です。
※審査の結果によっては保証付金利プランとなる場合があり、この場合には上記の金利とは異なる金利となります。 金利プランが保証付金利プランとなる場合は、固定金利特約が3年、5 年、10年に限定されます。
auじぶん銀行の住宅ローンのサービスの中でも目玉の商品が金利上乗せなしで加入できる「がん50%保障団信」です。
住宅ローンの借り入れ期間は長い方で35年になるので、返済中に大きな病気やケガを負うリスクを想定しておく必要があります。特に、生涯で日本人の2人に1人はがんになるといわれているので、がんに対する備えは日本人にとって欠かせないものになっています。
医療技術の向上で、昔は不治の病と言われていたがんが、今はかなりのケースで治る病気になってきています。ただし、 治療には体力も精神力も必要ですし、治療費や収入減などの経済的な負担への備えも大切です。
がん団信・がん保障とは、債務者ががんになった場合、残債の1部または全部が保険金によって返済される保障がついた団体信用生命保険のことです。 がんになった後は住宅ローンの重圧が軽減されるわけですから、 働き方や生き方を考え直すことも可能になります。
なお、がん団信自体は最近ではめずらしいものではありません。多くの銀行の住宅ローンで、金利の上乗せをすることでがん団信に加入することができます。ただし、費用負担は決して小さくないので、「がんの保障は付けたいけど返済の負担が大きくなるのは困る」とがん団信の加入に迷ってしまう人がたくさんいらっしゃいます。
auじぶん銀行の住宅ローンには、がんになった場合は残債の50%が保険金で返済されるという保障が付いているにもかかわらず、金利の上乗せはありません。費用負担がないので、加入に迷う必要は当然ありません。
また、がんになった時には残債の100%が保険金で保障されて欲しい、という方向けに、0.1%※の金利上乗せで加入できる「がん100%保障団信」も用意されています。
※ 2022年5月2日以降お借入れのお客さまが対象です
なお、auじぶん銀行のがん団信には、病気やけがで31日以上入院となった場合には、30日ごとに毎月の返済金額分の保険金がおりる「月次返済保障」という保障も付いています。この保障があることで、急に長期入院になった場合にも備えることができるのでより安心感が高まります。加えて、さらに保障範囲を拡大した11疾病保障団信であれば、がんになった時には残債の100%が保障される上、 がん診断給付(100万円)、 上皮内がん皮膚がん診断給付(50万円)、 入院一時金給付(10万円)といった保険金が受け取れるなど充実した保障が付いています。(11疾病保障団信金利は0.2%※1上乗せになること、10の生活習慣病による入院に備える保障はありますが、がん団信にある「月次返済保障」は付帯されていませんので注意してください)
※1 2022年5月2日以降お借入れのお客さまが対象です
※がん団信には、病気やけがで180日以上入院となった場合に、残債が保険金でなくなる保障もついています。11疾病保障団信の場合は、がん以外の10種の生活習慣病で180日以上入院となった場合に、残債が保険金でなくなるという保障内容なので、この点はがん団信の方が、守備範囲が広いといえます。
なお、ここまで説明した3つの医療保障付き団信は20歳から50歳までの人で健康面に問題が少ない人を対象としたサービスです( 病歴や持病がある場合は、50歳以下でも加入できない場合があります)。
また、auじぶん銀行の住宅ローンには健康上の理由で医療保障付き団信に加入できない方、51歳〜65歳までの方のために、一般団信、ワイド団信の取り扱いもありますし、auじぶん銀行の団信全てに死亡・高度障害保障とリビングニーズ特約が付いているなど、健康状態に対する配慮や将来の病気やけがに対する備えのラインナップが充実している点は大きな特徴です。
auじぶん銀行は、店舗を構えないネット銀行です。それゆえ、ほとんどの手続きはネットで完結します。一般的な住宅ローンの場合、契約書の印紙代として、「借入金額が1,000万円超5,000万円以下の場合2万円」、「5,000万円超1億円以下の場合6万円」がかかります。auじぶん銀行の住宅ローンにはネット完結が用意されていて、電子的に契約を締結することで印紙代を節約することができます。(個別の事情があるケースなど、書面の契約書が必要になる場合は印紙代が必要です)
それでは本題のau金利優遇割の特徴や注意点に関する解説に入ります。
これまで説明してきたように、auじぶん銀行の住宅ローンは通常の状態でも金利が低いにも関わらず合計で最大年0.1%も住宅ローンの金利を引き下げることができる「au金利優遇割」という割引サービスが提供されています。
例えば、変動金利タイプであれば、通常、年HPご確認%(全期間引下げプラン)のところ、最大で年0.10%の引き下げが適用されて、年HPご確認%(全期間引下げプラン)となります。(2022年5月金利)
※審査の結果によっては保証付金利プランとなる場合があり、この場合には上記の金利とは異なる金利となります。 金利プランが保証付金利プランとなる場合は、固定金利特約が3年、5 年、10年に限定されます。
auモバイル優遇割は、2021年3月1日から開始した割引サービスです。auじぶん銀行の住宅ローンとau回線をセットで契約すると住宅ローン適用金利が0.07%引き下げになるというものです。
ここでいうau回線とは、KDDI株式会社および沖縄セルラー電話株式会社が提供している通信サービスのことです。
auモバイル優遇割の適用条件は以下の通りです。
上記の条件を全て満たし、住宅ローン契約手続申込完了日までに手続きが完了していること
上記のように、auの携帯電話回線の利用者だからといって、無条件に住宅ローンの金利が割引されるわけではく家族で利用していることが条件になっています。家族割プラスに加入し、2回線以上の契約が必要になるということは、夫婦で別々のキャリアの携帯電話を利用することは少ないと思いますが、夫婦でauの携帯電話を利用するなどの準備が必要になるケースもあります。
2021年3月1日より前(2021年2月28日以前)に借り入れを開始している方も、適用判定日とする期間である2021年3月〜5月の間に上記のauモバイル優遇割の適用条件の条件を満たせば、auモバイル優遇割を利用することができます。ただし、仮審査の申込日が2020年11月30日以前の方は、適用条件を満たすことに加え、「auモバイル優遇割に関する規約」、 「住宅ローンの個人情報取扱いに関する同意」、「au住宅ローンセット割適用停止に係る同意」に同意する必要があります。
auでは「povo」というブランド名で魅力的な新料金を提供しています。2021年9月28日まで提供していた「povo 1.0」は早期申込特典として「家族割プラス」のカウント対象とする暫定措置が取られていたため、auモバイル優遇割の家族割プラスのカウント対象にはなっています。
2021年9月29日以降に提供されている「povo2.0」は、「家族割プラス」カウント対象外となるため、auモバイル優遇割の適用対象外となるので注意が必要です。
auモバイル優遇割はau回線や家族割プラスを解約するなど適用条件を満たさなくなった場合、年0.07%の金利引下げが行われなくなります。
具体的には、以下のようにau回線を解約した場合、その翌月を判定月として、判定月の翌々月の約定返済日から金利引下げ終了後の金利になります。
auモバイル優遇割が有利なのか、年0.07%の金利を放棄してでも格安SIMやpovo2.0に切り替えた方が有利なのか悩む方は多いと思います。その場合、auじぶん銀行のウェブサイトにあるシミュレーションを使い、0.07%の優遇金利で毎月の返済額がどれだけ違うのかを見てみると良いでしょう。下記のように、35年ローンで借り入れ額6,000万円だと、0.07%の金利で毎月の返済金額は約1,800円も下がることになります。ペアローンを組む際には、夫婦それぞれに「auモバイル優遇割」が適用されます。
借り入れ期間 | 35年 | |||
借り入れ額 | 3,000万円 | 6,000万円 | ||
金利(※) | 0.41% | 0.34%(▲0.07%) | 0.41% | 0.34%(▲0.07%) |
毎月の返済額 | 76,668円 | 75,772円 | 153,376円 | 151,545円 |
差額 | 896円 | 1,831円 |
※金利は変動金利タイプ(全期間引き下げプラン)。HPご確認%(全期間引下げプラン)(2022年5月金利)を使って、auじぶん銀行の住宅ローンシミュレーションでみんなの住宅ローン編集部にて作成審査の結果によっては保証付金利プランとなる場合があり、この場合には上記の金利とは異なる金利となります。 金利プランが保証付金利プランとなる場合は、固定金利特約が3年、5 年、10年に限定されます。
「じぶんでんき」とはKDDIがauじぶん銀行の住宅ローンの利用者向けに提供している電気サービスです。 申し込みにはauじぶん銀行口座の支店番号と口座番号が必要になっています。auでんきとは異なるサービスなので注意が必要です。
「じぶんでんき優遇割」は、auじぶん銀行の住宅ローンと「じぶんでんき」をセットで契約すると、住宅ローン適用金利が年0.03%引き下げになるというものです。auモバイル優遇割の0.07%と合わせると0.1%の引き下げになるという計算です。
なお、ペアローンでの申し込みの場合、じぶんでんきの契約者のみが金利引き下げの対象となるため、じぶんでんきの契約者になっていない人の金利は優遇対象外になります。
また、auじぶん銀行によると、じぶんでんきは、 マンション高圧一括受電、オール電化住宅向けプラン、電気給湯器(エコキュート等)が設置されている方、季節別、時間帯別料金プランを契約されている方等は加入できないとされていますのであらかじめ確認しておくようにしましょう。
また、じぶんでんき優遇割は予告なく中止する可能性もあるとされています。簡単に対象外にすることはないと思いますが、長期の返済プランの方は「もしかしたら優遇がなくなってしまう可能性がある」と考えておいた方が無難そうです。
ここまで説明した「au金利優遇割」は、「適用されると思っていたが、なんらかの理由で条件から外れてしまった」ということも起こりえます。実際に住宅ローンの申し込みをするときに、最新の条件内容と適用対象になるのかはしっかりと確認するようにしましょう。
ここからは、auじぶん銀行に匹敵する他行の金利水準をみていきます。「au金利優遇割」の超低金利を除けば、auじぶん銀行と互角水準の銀行は存在します。
住信SBIネット銀行は、 充実の団信を備え付けた低金利の住宅ローンを提供しており、auじぶん銀行とよく比較される銀行です。目玉商品は「住宅ローン(対面)」です。この商品は、新規借入、借換え共に変動金利で0.390%(通期引下げプラン)(2022年5月)という低金利で提供されるだけでなく、SBIマネープラザなどの店頭で相談しながら申し込めるということもあり人気を集めています。
さらに、住宅ローン(対面)は、金利上乗せなしで全疾病保障団信が付くことや、対面で相談できるにもかかわらず、契約自体はWEB完結が可能で収入印紙を貼る必要がないなどの魅力があります。
特に全疾病保障団信は、就業不能状態の保障が手厚く、2021年10月からは借入時の年齢に応じてガン診断時給付を含む3大疾病保障特約(50%)を基本付帯されるようになりました。(スゴ団信)
例えば、借入時の年齢が満40歳未満の場合、通常の団体信用生命保険に加え、ガン診断時給付を含む3大疾病保障(50%)および全疾病就業不能保障が金利上乗せなしで付帯されます。
※上記の保障は責任開始日から3か月経過した翌日以降に適用されます
auじぶん銀行の住宅ローンには、がんと診断された時以外の病気やけがの保障は入院が条件となってますが、住宅ローン(対面)に付帯される全疾病保障は自宅療養における就業不能もカバーされる点は心強いといえます。(ただし、残債が完済されるまでの期間が長い点には注意が必要です)
なお、住信SBIネット銀行が提供するネット専用住宅ローンには金利の割引制度があります。通常、新規借入時の変動金利は0.440%(通期引下げプラン)(2022年5月)です。同じ住信SBIネット銀行で申し込める住宅ローンなのに「住宅ローン(対面)」よりも金利が高いという印象がありますが、ネット専用住宅ローンは、親会社の三井住友信託銀行の口座で所定の取引条件を満たすことで最大で年0.03%の金利の引き下げが受けられます。
所定の取引とは、下記の4点です。
※上記4点の合計で最大金利引き下げ幅は年0.03%。全ての条件を満たしても年0.03%の引き下げが上限。
「ネット専用住宅ローン」は三井住友信託銀行の住宅ローンを住信SBIネット銀行が銀行代理業者として取り扱っているという関係があり、このような割引サービスが実現できています。
実は、都市銀行であるみずほ銀行も、魅力的な金利のネット専用住宅ローンを提供しています。2022年5月のネット住宅ローンの金利は、新規借り入れ、借り換えともに、ローン取扱手数料型(保証料を前払いしない方式)の変動金利で年率0.375%~(全期間重視プラン)となっています。ただし、この金利は最も審査結果が良いときのもので必ずこの金利で住宅ローンを借りれるものではありません。審査結果によっては、年0.675%まで金利が上がる可能性がある仕組みです。
また、デメリットとしては、みずほ銀行は、住宅ローンを借りる際、保証会社を付けることを条件としているため、保証会社への事務手数料33,000円(税込)は、住宅ローンの事務手数料や抵当権設定費用とは別にかかることです。また、auじぶん銀行の住宅ローンのように無料の疾病保障がついてくることはなく、団信は死亡・高度障害を保障する一般的なものです。例えば、がん団信に加入するためには金利0.2%の上乗せが必要です。
一方で、金利を上乗せするのではなく、保険料を支払うことで、医療保障を付帯する「8大疾病補償プラスがんサポートプラン」というサービスも提供しています。このプランは、補償の種類を選べることと、中途解約ができるというメリットがあります。
<8大疾病保障プラスがんサポートプラン>
| がん保障 (残債一括補償) | 全傷病 (月額返済補償) | 7大疾病 (残債一括補償) | 7大疾病 (月額返済補償) | 8大疾病 (残債一括補償) | 8大疾病 (月額返済補償) |
8大疾病補償プラスがんサポートプラン | ○ | ○ | ○ | – | – | – |
8大疾病補償がんサポートプラン | ○ | – | ○ | ○ | – | – |
8大疾病補償プラス | – | ○ | – | – | ○ | – |
8大疾病補償 | – | – | – | – | ○ | ○ |
がんの残債一括補償:がんと診断されたら残債一括補償される。
残債一括補償:対象の傷病で就業障害が1年を超えて継続したら残債が保険金で一括返済される。
月額返済補償:対象の傷病で30日を超えて就業障害が継続すると月々のローンは保険金で返済される。
※みずほ銀行公式サイトを参照してみんなの住宅ローン編集部作成。2021年5月時点。
auじぶん銀行の住宅ローンには無料の疾病保障サービスがついていますし、通常の金利でも業界トップクラスです。さらに「au金利優遇割」を利用することで提供される金利は解説不要の超低金利といえます。
auユーザ限定特典も用意されているauじぶん銀行の住宅ローンですが、auユーザ以外でも十分魅力的な住宅ローンです。もちろん、他の銀行も魅力的な住宅ローンを提供していますので、自身のライフスタイルに照らし合わせて住宅ローンを選択しましょう。
参考サイト:auじぶん銀行 住宅ローン 公式サイト
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