2026年6月24日

住宅を購入したら、必ず加入を検討しておきたいのが火災保険です。火災保険に加入しておけば、火災・落雷・水害などで建物や家財が損傷した場合に保険金が支払われます。もし加入していなければ、多額の修理費用を自己負担しなければならず、家計が一気に苦しくなる事態も起こりえます。
また、火災保険の加入を住宅ローン実行の条件としている金融機関もあります。「住宅ローンは残っているのに、家は損傷して住めなくなった」という事態を避けるためにも、火災保険は前向きに検討しましょう。とくに小さなお子さんがいるご家庭では、住まいは生活の土台です。万一のときに暮らしを立て直せるかどうかは、家族の安心に直結します。
この記事では、auじぶん銀行が同行の住宅ローン利用者向けに提供している割安な火災保険「タフ・すまいの保険」を例に、火災保険の補償内容を解説します。
目次
タフ・すまいの保険は、auじぶん銀行の住宅ローン利用者向けに提供されている専用の火災保険です。auフィナンシャルグループに属するauじぶん銀行が取扱代理店となり、共同代理店であるauフィナンシャルパートナーが、保険の提案・見積もり・契約手続き・問い合わせ対応を行います(住宅ローン本審査後に案内されます)。
「タフ・すまいの保険」は、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社と東京海上日動火災保険株式会社の2社が、共同保険契約の形で提供している火災保険です(2026年6月時点)。
auじぶん銀行の住宅ローン利用者は団体割引(ローン団体扱)が適用され、保険料が割安になります。勤め先に社員割引のある団体保険が用意されていない方にとっては、団体割引を利用できる貴重な機会といえます。家計の固定費を抑えたい子育て世帯には、見逃せないポイントです。
(参考)
タフ・すまいの保険の特徴は、以下の3つに分けられます。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
タフ・すまいの保険の補償内容は、下記の通り幅広く設定できます。水災や破損・汚損などまで手厚く備えられる「フルサポートプラン」も用意されており、住まいの事情に合わせて補償の範囲を選べます。
タフ・すまいの保険の補償は建物および家財に付けられます。「自分は火の始末には人一倍気を使っている」という方でも、火災については油断できません。日本には失火責任法という法律があり、隣の家で火災が起こって自分の家に火が燃え移ったようなケースでも、隣家の人から賠償金を受け取れない可能性があるからです。もちろん、火災を起こした方に重大な過失がある場合はこの限りではありません。しかし、仮に隣家の方に損害賠償責任があるケースでも、その方にまとまった金融資産がなければ、支払いを受けるのは難しいことが予想されます。
また、落雷・破裂・爆発も、意図せず起きる可能性があります。火災保険に加入しておけば、「マイホームが住宅ローンだけ残して焼失してしまった」という事態を防げます。
家財に関しても油断はできません。落雷によって家電製品が壊れてしまうこともあります。住宅の購入時に新しく買い換えた家電が落雷で全滅してしまったら、相当な損害です。タフ・すまいの保険は家財の損害も補償の対象にできます。
日本列島には頻繁に台風が上陸します。台風によって窓ガラスが割れたり屋根が破損したりした場合には、数百万円クラスの修理代がかかることがあります。雹災は雨や雪のように頻繁に降るものではありませんが、全国的に時々雹被害のニュースが耳に入ります。雪災は雪の多い地域の方にとっては身近な災害でしょう。
この火災保険に加入しておけば、このような損害も補償されます。
水道管の破損によって、急に壁や天井が水浸しになることがあります。また、このような水ぬれで家電製品が壊れてしまうこともあります。タフ・すまいの保険は、水ぬれによる損害も補償対象にできます。
日本では毎年のように大規模な水災が起きています。水災の補償を付けておけば、土砂崩れによって家が倒壊した場合や、床上浸水によって家電製品が全滅した場合に保険金を受け取れます。
水災に関しては、高台や高層マンションなどのように発生する可能性が限りなく低い物件も存在します。タフ・すまいの保険では、水災に対する補償を外したプランを選ぶこともできます。お住まいのハザードマップを確認し、必要な補償を見極めるとムダのない保険料に近づきます。
子育て世代のご家庭では、破損の補償が役立つ場面があるかもしれません。たとえば、子どもが遊んでいて買ったばかりの高価なテレビを壊してしまったら大変です。家財の破損が補償される契約に加入しておけば、このようなケースでも保険金を受け取ることができます。
実は、火災保険には弱点があります。それが「地震、噴火、これらによる津波(以下、地震等)」です。多くの火災保険では地震等を「保険金を支払わない場合」に規定しており、地震等による損害は、倒壊だけでなく火災も含めて火災保険の補償対象外です。
そこで、地震等による火災や損壊、噴火による埋没、津波による流失などの損害を補償するのが「地震保険」です。地震保険は単体では加入できず、火災保険とセットで契約する必要があります。設定できる保険金額は、「タフ・すまいの保険」で付けた保険金額の30%〜50%の範囲で、建物は5,000万円、家財は1,000万円が上限です。地震等で損害が生じた際の保険金は以下のとおりです。
ここで注意したいのが、保険金だけで再建築するのは難しいという事実です。たとえば、建物が全壊する「全損」と判定される損害を被り、地震保険金額の100%を受け取れるケースであっても、その保険金額は「タフ・すまいの保険」の30〜50%程度です。
つまり、全壊した建物の再建築費用を地震保険だけで工面するのは難しいということです。それでも、地震等で自宅が全壊した際に保険金があるのとないのとでは、生活を再建できるかどうかが大きく変わります。家族の暮らしを守るという意味で、地震保険は十分に検討する価値があります。
タフ・すまいの保険には、地震火災費用特約が付けられます。これは地震等による火災時の損害を補償する特約で、タフ・すまいの保険の保険金額の30〜50%の範囲で設定します。地震保険と併せて加入すると、地震等による火災時に、地震保険と地震火災費用特約の両方から保険金が支払われます。
タフ・すまいの保険には、事故時諸費用特約、特定機械設備水災補償特約、居住用建物電気的・機械的事故特約、類焼損害・失火見舞費用特約、日常生活賠償特約、受託物賠償特約、弁護士費用特約、自宅外家財特約などのオプション特約が付けられます。
上記のオプションの中で、特に重要と思われるものを2点取り上げます。
<類焼損害・失火見舞費用特約>
同特約は、自宅の火災や爆発によって近隣の建物等に損害が発生し、修理や見舞金の費用がかかった場合に補償が受けられる特約です。失火責任法の知識がある人は、「重大な過失がなければ、火災による近隣への損害賠償義務は発生しないのでは?」と思うかもしれません。仮にそのようなケースでも、近所の方々に迷惑をかけてしまったという事実は消えず、人間関係に影響します。木造建築の密集地に住んでいる人は、ご近所の損害も守るという意味で、類焼損害のオプションを検討してもよいでしょう。
<日常生活賠償特約>
日常生活賠償特約は、たとえば自転車事故のように、普段の生活の中で他人にケガをさせてしまった場合などの賠償金を補償する特約です。人にケガをさせてしまった場合の賠償金は、高額になるケースもあります。子どもの自転車事故などにも備えられるため、個人賠償責任に類する保険に加入していない子育て世帯は、検討すると安心です。
タフ・すまいの保険には、水回りの応急修理サービス、鍵開けサービス、法律や税務の相談サービスなども付いているので安心です。
タフ・すまいの保険は、公式ウェブサイトや「あいおいニッセイ同和損保あんしんサポートセンター」で、24時間365日事故の受付に対応しています。
タフ・すまいの保険の申込方法は以下のとおりです。ネット手続きを利用すると簡単に申し込みができます。手軽に申し込める割に補償内容は充実しており、タフ・すまいの保険の評判は比較的良好です。
詳しくは、auじぶん銀行のウェブサイトの住宅ローンのページにある「火災保険」の箇所をご覧ください。
(参考)
auじぶん銀行の住宅ローン公式サイト
2022年10月に火災保険のルールが改定され、それまで可能だった最長10年契約が、10月1日以降は最長5年契約になりました(2026年6月時点でもこの取り扱いが続いています)。
また、自然災害の増加などを背景に、火災保険料は近年値上げの傾向にあります。火災保険料は各社で異なるため、複数の保険会社の条件を見比べることが大切です。少なくとも、不動産会社が提案する火災保険のみを見て加入するのは得策とはいえません。本記事でご紹介したタフ・すまいの保険も含めて、補償と保険料のバランスがよい保険を選びましょう。
すでに火災保険に加入している方は、「火災保険の見直しはできないだろうか」と考えるかもしれません。改定後に保険料が下がるケースに当てはまる場合は、見直しもありです。ただし、一般論として、現在の制度に改定される前の「最長10年契約」、さらに古い「最長36年契約」の時代に加入している方は、火災保険を見直すことで逆に保険料が上がったり、契約更新タイミングの短期化で今後の値上げの影響を受けやすくなったりすることから、見直さない方がよいという結論になることが多いです。とはいえ、契約内容のスリム化などの観点で一度選択肢を見てみたいという方は、損害保険の代理店などに相談してみるとよいでしょう。
A. 法律上の義務ではありませんが、多くの金融機関が住宅ローン利用の条件として加入を求めます。万一住まいが被害を受けても住宅ローンの返済だけが残らないようにするためで、家族の暮らしを守るうえでも加入をおすすめします。
A. いいえ。住宅ローンと火災保険の契約はそれぞれ独立しているため、自分で任意の火災保険を選ぶこともできます。銀行推奨の保険に入らなかったことを理由に審査が不利になることはありません。タフ・すまいの保険は団体割引が魅力なので、自分で選ぶ保険と補償・保険料を比較して決めると納得感が高まります。
A. いいえ。地震保険は単体では加入できず、火災保険とセットで契約します。地震による火災や倒壊は火災保険だけでは補償されないため、地震の多い日本では地震保険のセットを検討する価値があります。
火災保険は、万が一のときに家族の人生が狂わないようにするための大切な保険です。保険料は保険会社によって多少異なります。タフ・すまいの保険は団体扱の割引が適用されるので比較的リーズナブルです。auじぶん銀行のウェブサイトで当該保険のパンフレットを閲覧できるので、まずは商品内容を見て、ご家庭に必要な補償を見極めましょう。
参考サイト:auじぶん銀行 住宅ローン 公式サイト
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