2024年4月26日
住宅ローンの保証料について知らない人は多いかもしれませんが、多くの銀行では、住宅ローンの借入時に保証会社の利用とその為の保証料の支払いを必須としています。保証料とは、債務者が保証会社に支払う費用です。
保証会社は、債務者が経済的な理由等で住宅ローンの返済ができなくなったときに、代わりに返済をしてくれる機関です。保証会社がいるおかげで、金融機関は住宅ローンの不良債権化を防ぐことができます。
このように聞くと「代わりに返済してくれるなんて頼もしい」と思う人がいると思います。しかし、債務者にとってはそれほど良いものではありません。保証会社は、代わりに返済した金額の支払いを、債務者に後から請求します。保証会社は一時的に立て替えただけです。債務者の返済義務はなくなりません。借り手にとって経済的メリットがないのであれば、誰もがわざわざ保証料なんて払いたくないと思うのではないでしょうか。そのような理由もあってか、最近はネット銀行を中心に保証料なしの住宅ローン(保証会社の利用を必要としないプラン)が提供されています。
特にauじぶん銀行では、保証料以外のさまざまな費用も無料にしています。この記事ではauじぶん銀行が0円で提供しているサービスについて解説します。
目次
※審査の結果によっては、保証付金利プランとなる場合があり、その場合、上記の金利とは異なる金利となります。 金利プランが保証付金利プランとなる場合は、固定金利特約が3年、5 年、10年に限定されます。それぞれの金利プランの詳細はこちらから確認してください。
auじぶん銀行は、大手通信会社とメガバンクの出資により誕生したネット銀行です。預金残高は業界トップというわけではありませんが、住宅ローン市場では、常に人気ランキングのトップクラスに位置しています。
ネット銀行は対面型銀行と比較して安価な料金でサービスを提供できます。ネット銀行は、人件費や不動産関連費用などの固定費が対面型銀行と比較して軽く済む傾向があるからです。auじぶん銀行もその例外ではありません。auじぶん銀行では、保証料が0円である点を含めて6つのサービスを0円で提供しています。
auじぶん銀行の住宅ローンは、審査内容に特に問題がなければ、保証会社自体を利用する必要がありません。保証料が0円、というよりは保証会社の利用自体をしなくてよい、といった方が適切です。しかし、審査結果によってはauじぶん銀行でも保証会社の利用が必要になる場合があります。保証会社が必要となった理由は公表されていませんが、顧客の状況(収入状況、勤め先情報、勤続年数、物件価値など)を鑑みると若干の不安がある判断されていることが想定されます。
auじぶん銀行では、このようなケースのために「保証付金利プラン」があります。「保証付金利プラン」では、保証会社の利用は必要になりますが、保証料を別途支払いのではなく、金利が上乗せされます。
auじぶん銀行は、このように少しでも多くの方に住宅ローンを提供しようという姿勢が感じられ、好感が持てます。
auじぶん銀行が人気の理由の1つとして、団体信用生命保険(団信)の保障内容が充実している点があげられます。auじぶん銀行では、20歳以上50歳以下の健康的な人に対して、がん50%保障団信を提供しています。この団信に加入していれば「がん」と診断された場合に、残債が半分になります。5,000万円借りている人であれば、残債が2,500万円になります。当然毎月の返済額も半額になります。がんの治療後に働き方を変え、収入が減少した場合でも返済に苦しむ可能性はかなり下げられるでしょう。
また、がんだけでなく、脳梗塞や交通事故などのがん以外の病気や怪我で入院が長引いた場合も安心です。がん50%保障団信には入院1ヶ月ごとに、毎月の返済額が免除される「月次返済保障」や、入院が継続180日以上に達した際には残債がなくなる「全疾病保障」が付いています。ただし、「月次返済保障」「全疾病長期入院保障」共に精神疾患は対象外になります。
もちろん、がん50%保障団信には一般的な団信と同様の死亡・高度障害保障も付いています。死亡保障については、余命6ヶ月と保険会社が判断した際に保険金が支給されるリビングニーズも付帯されています。高度障害とは、両目の視力を完全に失うなどの重度の障害状態のことを指します。詳しくは、保険の約款をご参照ください。
前述のがん50%保障団信は保障が手厚い分、病歴がある方、健康状態が思わしくない方は加入できない場合があります。また、50才まで、という年齢制限があるため、51才以上の人は対象外です。そのような方々でも利用できるのが一般団信です。一般団信の保障内容は、リビングニーズ付きの死亡・高度障害保障です。
auじぶん銀行の住宅ローンの返済額は、毎月同行の銀行口座から引かれていきます。auじぶん銀行以外の銀行を給与振込口座に指定している方は、毎月他の銀行からauじぶん銀行に資金移動が必要になります。そうすると、他の銀行からauじぶん銀行に振込をする必要があります。
「振込手数料はかけたくない」という人のために、auじぶん銀行では「定額自動入金サービス」を設けています。このサービスを利用すれば、他の銀行からauじぶん銀行に、毎月無料で自動的に資金を取り寄せることができます。「うっかり振込を忘れてしまって支払いが滞ってしまった」という事態も回避できるので、是非とも利用したいサービスです。
住宅ローンは借金であるため、なるべく早く返したいという人は多いのではないでしょうか。そのような人は、「一部繰上返済」を積極的に行うことをおすすめします。毎月の収支で余裕が出た月や、賞与が入ったタイミングで「一部繰上返済」をコツコツ行なっていると、残債をどんどん減らすことができます。繰上返済の資金には利払が含まれておらず、全て元金の返済に当てられるからです。期間短縮型の繰上返済であれば完済時期が早まりますし、返済額軽減型の繰上返済であればだんだんと毎月の支払いが楽になります。
ただ、対面型の銀行の場合は、繰上返済をする度に手数料がかかってしまうため注意が必要です。コツコツ繰上返済をするのではなく、ある程度資金をまとめてから繰上返済をした方が合理的、ということです。
auじぶん銀行では、一部繰上返済の手数料が無料であるため、コツコツと繰上返済をすることが可能です。なお、全額繰上返済する場合の手数料は、変動金利で返済中の人は無料、固定金利で返済中の人は税込33,000円となっています。
住宅ローンの契約書には、収入印紙を貼らなければいけません。収入印紙の金額は、以下のとおりです。
借入金額 |
印紙代 |
1,000万円超5,000万円以下 |
2万円 |
5,000万円超1億円以下 |
6万円 |
1億円超5億円以下 |
10万円 |
(出典)国税庁 No.7140 印紙税額の一覧表(その1)第1号文書から第4号文書まで
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/inshi/7140.htm
を基に筆者作成
auじぶん銀行では、住宅ローンの契約手続きをオンラインで行うため、印紙代がかかりません。auじぶん銀行では、2億円までの融資に対応しているため、高額物件の購入者もいることが想定されます。もし、2億円の借入をした場合の印紙代の出費は10万円になります。この費用が削減できることは相当なメリットになるといえます。
ここまでauじぶん銀行が0円で提供している6つサービスについて解説しました。さらにここからはauじぶん銀行が持つ以下の魅力について解説していきます。紹介しきれないことも多いですが、特に注目しておきたいポイントからお伝えしていきます。
auじぶん銀行の住宅ローン金利の低さは、銀行業界の中でトップクラスです。住宅ローンは、銀行同士の競争が激しくなっており、特に変動金利については毎年のように各銀行が最低金利を塗り替えています。auじぶん銀行は、住宅ローン金利の基となる基準金利から引下げ幅をかなり広く取ることで、低金利を実現させています。auじぶん銀行はネット銀行ゆえに、固定費が軽いので、引下げ幅競争においては有利な立場にあります。
auじぶん銀行は、店舗を持たないため一見不便な銀行だと思う方も少なくありません。困ったときにすぐに店頭に駆け込むということができないからです。しかし、対面型の銀行の場合は、店舗がない地域はサービスの対象外になっていることがあります。選択肢に含めることすらできないということです。
一方、auじぶん銀行のように店舗がないということは、営業地域が限定されないということです。店舗に駆け込むことはできませんが、「営業範囲外」という理由で取引を断られてしまう可能性は低いといえます。特に、金融機関が少ない地域に住んでいる人にとっては、auじぶん銀行のようなネット銀行は、強い味方になります。
ネット銀行というと銀行員の顔が見えないため、なんとなく無機質なイメージを持つ方はいると思います。実は、auじぶん銀行の住宅ローンコールセンター(住宅ローンセンター)は、2022年時点の「問合せ窓口格付け」「クオリティ格付け」で共に三つ星を獲得しているだけあって、親切丁寧な対応がお墨付きとなっています。また、土日祝日も営業している(2022年9月26日時点)ため、平日に忙しい現代人にとっては、とても助かります。
(参考)2022年5月17日au じぶん銀行株式会社 ネット銀行初「HDI格付けベンチマーク(依頼格付け調査)」6冠達成
https://www.jibunbank.co.jp/corporate/news/2022/pdf/news_20220517_01.pdf
住宅を購入すると多くの人が出費を抑えたい衝動に駆られます。住宅ローンの返済が家計にのしかかってくるからです。auじぶん銀行は、この記事で紹介したように、顧客に優しい無料サービスを充実させています。auじぶん銀行の住宅ローンだけをおすすめしたいわけではありませんが、住宅ローンにかかる様々なコスト効率にこだわりたい人は、住宅ローンの金利や事務手数料だけでなく、本記事で取り上げたさまざまな費用も鑑みて、銀行を選択することをおすすめします。
参考サイト:auじぶん銀行 住宅ローン 公式サイト
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